ソフトB、上位総崩れで首位キープ 中村晃が9回に意地弾「つなぐ意識で」

[ 2022年9月8日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―4楽天 ( 2022年9月7日    ペイペイD )

<ソ・楽>9回、2ランを放つ中村晃(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは7日、楽天に3―4で惜敗した。9回に中村晃外野手(32)の2ランで追い上げたが、1点届かなかった。先発の石川柊太投手(31)は6回3失点(自責2)で9敗目。四死球と味方のエラーが失点につながった。攻撃でも痛烈な一直が併殺になるなど、不運もあった。2位・西武と3位・オリックスが敗れる上位総崩れで首位は維持。最後の粘りを力にして、切り替える。

 楽天を1本上回る9安打で、1点差。土壇場で執念を示したが、攻め時が遅かった。1―4の9回2死一塁で中村晃が守護神・松井裕の低め直球を叩き、5号2ランも、周東は三振で試合終了。カード勝ち越しは持ち越された。

 「つなぐ意識で結果、ホームランとなって良かった。明日は勝てるように一丸となって頑張りたい」と中村晃は即座に切り替えた。試合後の藤本監督は「最後にね、晃が松井から打ったとか、そういう粘りを見せてくれたと思う」と最後まで戦う姿勢を称えた。

 先発の石川も序盤こそ粘ったが6回6安打3失点で9敗目。「ミスは付きものですからね」と指揮官は責めることはなかったが、中盤の四死球と味方の失策による失点が続いた。

 0―1の5回。先頭打者を四球で出しての2死二塁。浅村の当てただけの二塁寄りの打球に一塁手・三森が捕球しようとした。捕球後に急いでベースを踏みに行こうとしたためか、ミットの下をボールが通過する後逸。カバーした二塁手・牧原大も処理できず痛恨のタイムリーエラーとなった。

 6回も、先頭に死球を与えた後の2死二塁で太田に中前適時打を浴び3失点目。「自分の中では粘り強く投げるという気持ちでした。それが中盤はできなかった」と悔やんだ。

 3点を追う6回にデスパイネが9号ソロ。反攻ムードを掲げるも、ラッキーセブンの7回の攻撃では藤本監督が「ハードラック(不運)」と回顧する打球で、チャンスが潰れた。

 先頭・牧原大が中前打とし代打・中村晃。初球を叩いたライナーは一塁手の正面。牧原大は戻れずに併殺。「あれはハードラックだったよね。狙いは良かったんじゃないですか」。紙一重で流れを呼び込めなかった。この日、西武も敗れてゲーム差なしで首位のまま。8日、11連戦前の最後のゲームに挑む。「全部勝つことは難しいので明日です、はい。勝って勝ち越しを決める」と藤本監督。先発・涌井を相手に仕切り直す。(井上 満夫)

 《デスパイネ3戦ぶり一発》デスパイネが6回1死から左越え9号ソロを放った。楽天の先発・辛島の高めに浮いた変化球をフルスイング。「打ったのはスライダー。ビハインドの場面で何とか流れを変えられるようにと打席に入った」と3試合ぶりの一発を振り返った。来日9年目で8度目となるシーズン2桁本塁打に王手をかけた。

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2022年9月8日のニュース