引退発表の福留 中日に、立浪監督に、感謝「手を差し伸べてくださった」

[ 2022年9月8日 14:39 ]

<中日・福留引退会見>会見前、サプライズで後輩たちが訪れ、記念撮影する福留(中央)(撮影・椎名 航)
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 24年間で日米通算2450安打を放った現役最年長の中日・福留孝介外野手(45)が8日、バンテリンドームで会見を開き、現役引退を発表した。

 古巣・中日復帰後の2年間について「自分が野球をやりたいと、諦めきれないなかで、ドラゴンズが手を差し伸べてくださった。去年、今年とドラゴンズのユニホームを着させていただいて、最後はこのユニホームを着て野球人生を終わるということができたので、感謝の一言です」とコメント。

 5月26日の西武戦で今季初安打となる適時二塁打。二塁上で手を叩いて喜んだ。その場面について聞かれると「PL学園の先輩でもある立浪監督に開幕スタメンでも使っていただきましたし、代打や“ここ一番”という場面で使い続けてくれたので、結果が出せない自分に腹が立っていましたし、本当に申し訳ないなという気持ちでしたので、ヒットが出てホッとしました」と振り返った。

 憧れであり、名門PLの先輩でもある立浪監督について「僕自身の最初から最後まで憧れの存在だったということは間違いないです。その方の最後の力になれなかったのも僕自身の悔しさでもあります」と福留。立浪監督に引退を伝えた時のことを聞かれると「逆に“力になれず申し訳なかった”と言われたんですけど、力になれなかったのは僕なんで…。そういう言葉をかけていただいたのはありがたかったです」と感謝した。

 福留はPL学園、日本生命を経て98年ドラフト1位で中日に入団。持ち前の打撃を武器に1年目から活躍し、3度のリーグ優勝に貢献。首位打者2回(03、05年)、ベストナイン4回(02、05、06、15年)、ゴールデングラブ賞5回(02、03、05、06、15年)を獲得し、06年にはMVPにも輝いた。06年、09年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表として世界一に貢献するなど、国際舞台でも活躍した。07年オフにはFA権を行使して大リーグのカブスに移籍。大リーグで5年間プレーし、13年に阪神で国内復帰すると、21年には古巣・中日に復帰し、代打の切り札として存在感を見せた。

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