U18日本代表・浅野がイチロー氏へ“猛アピール”開幕戦の球場はかつて同氏もプレー

シート打撃に臨む浅野翔吾
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　9日（日本時間10日）に米・フロリダで開幕する第30回WBSC　U18ベースボールW杯に出場する日本代表は現地時間の7日午前、2回目の全体練習を行った。

　イタリアとの初戦が行われるフロリダ州サラソタのエド・スミス・スタジアムは、日米通算4367安打を誇るイチロー氏（マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）もヤンキース時代にオープン戦でプレーした経験がある。昨年12月に同氏から指導を受けた主砲の浅野翔吾（3年＝高松商）は夏の甲子園後、同校の長尾健司監督を通じて長文のラインが届いたことも明かし「どの選手よりも注目はしてもらっていると思うので、そこでしっかりアピールして、教えてもらったことをして、イチローさんから見たら“教えたことやってくれてるな”という思いを持ってくれるようにしたい」と活躍を届ける決意をにじませた。

　高校通算67本塁打を誇る今秋ドラフト1位候補は、木製バットへの対応もスムーズだ。鋭い打球を飛ばすために「甲子園で打っていたフォームだったら金属では対応できたんですけど、木に替わって、すり足で打つというのは技術的にもまだ打球が飛ばない」と、脚を高く上げるフォームに改良。構えのトップ位置を上げて思い切り上から叩く“メジャー流”を、巨人・岡本和真を育て上げた智弁学園（奈良）監督の小坂将商コーチとも二人三脚で作り上げた。「だいぶバックスピンをかけられるようになってきたのでいいかなと思います。当たった瞬間に打球が上がるようになってきた」と手応えもバッチリだ。

　フリー打撃時には同1位候補の大阪桐蔭・松尾汐恩が浅野の映像を撮影。「バットと体が一緒に突っ込んでいた」と修正点を見つけすぐに改善すると、中堅フェンス越えの一発で締めた。体重はベストの90キロから87・5キロに減ったが、開幕までには戻す構え。同氏からの「全力の中で形を作る。疲れたときに全力で振りにいく」の教えを体現し、1次ラウンドから豪打で世界を驚がくさせる。