楽天・浅村 史上9人目の1000試合連続出場 “鉄人打”で花添えた

[ 2022年9月8日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天4―3ソフトバンク ( 2022年9月7日    ペイペイD )

<ソ・楽>初回、適時打を放つ浅村(撮影・岡田 丈靖)
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 鉄人だ。楽天・浅村が史上9人目となる1000試合連続出場を達成した。西武時代の15年8月8日から7年と1カ月。「あくまでも通過点」と言い切ったが、「丈夫に生んでくれた両親には感謝しかない」と言葉を続けた。

 「個人の記録の意識は全くない。それどころじゃない。とにかくチームが勝たないといけないので」

 初回1死三塁で右前への先制適時打でチームを勢いづけた。5回が終了して試合が成立。球場全体から大きな拍手で記録を称えられたが、連敗を止めた喜びの方が大きかった。

 24歳だった7年前を「先輩の背中を見て必死にやっていた」と振り返り、31歳になった今は「自分が引っ張らないといけない立場になった」と自覚を口にする。一方で変わらないポリシーも。「ケガをケガだと思わない。レギュラーである以上、ケガをしてでも試合に出る」。実際に連続出場が途絶えそうな危機もあった。東京五輪を終えた昨年8月、シーズン再開直後の試合で守備の際に左手を痛めた。力が入らない状態で9月上旬は代打での出場が続いたが、決して欠場しなかった。

 一番大きな変化は、守るべき家族ができたことだ。支えてくれる妻と昨年12月に誕生した長女の存在が活力の源になっている。

 この日はリーグの下位3球団が勝利。シーズンの佳境を迎え、負けられない戦いが続く。首位・ソフトバンク、2位・西武とは3・5ゲーム差に迫り、「誰ひとり諦めていない。上のチームに食らいついて全力で戦っていく」と浅村。球界屈指のタフガイは逆転Vを信じて、グラウンドに立ち続ける。(重光 晋太郎)

 《パでは稼頭央以来》浅村(楽)が7日のソフトバンク20回戦(ペイペイドーム)に先発出場し、1000試合連続出場を達成した。プロ野球9人目でパでは松井稼頭央(西=1143試合)に次いで2人目。浅村は15年8月8日オリックス戦から継続中で1000試合以上は現役では浅村だけ。なお、プロ野球記録は衣笠祥雄(広)の2215試合。

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