最強のドジャースにあえて質問 MLB公式サイトが問いかけるソト、ギャロ、ブルペンの3つの疑問点

[ 2022年8月8日 11:14 ]

ドジャースに加入したギャロ(AP)
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 ドジャースはトレードデッドラインでソト、ベルを補強し意気上がるパドレスをスイープし、8連勝で75勝33敗の貯金42。5連敗中のヤンキースを押しのけ、現時点で明らかにメジャー最強のチームだ。そこに7日(日本時間8日)、MLB公式サイトがあえて3つの疑問点をぶつけている。

 まずはなぜトレードデッドラインでソトを取り逃がしたのか。アンドリュー・フリードマン編成部長は「ソトのような選手はなかなか獲得のチャンスは巡ってこない」と話していた。しかしながらドジャースは14年10月のフリードマン編成部長の就任以来、毎年優勝を狙えるチームを作り、それを誇りにしてきた。ソトのトレードで、メジャーの若手選手や、5、6人のマイナーの若手有望株を出してしまうと、選手層が薄くなる心配がある。とはいえ、今の打線にソトが加わっていたら、止めようのない球史に残る強力打線ができたかもしれなかった。果たして取るべきだったのか、取らなくてよかったのか?

 2つ目の質問はなぜギャロ外野手を獲得したのか。ヤンキースでは打率・159と不振を極め、本人は地元紙に「ブロンクスでの悪夢のような期間で、外出もしたくなかった。人々に顔を見られるのが嫌だったから」と弱音を吐いていた。そんな選手をなぜ取るのか。実はドジャースは他球団で結果を残せなかった選手を再生するのが得意だ。ギャロはオールスターに2度選ばれ、ゴールドグラブ賞も2度獲得、通算170本塁打とパワーもある。果たして、ドジャース再生工場は今回も機能するのか。

 3つ目はドジャースのブルペン。リリーフ陣の防御率は3・15でMLB4位だが、グラテオル、ケンリー、トライネン、ダフィー、ゴンサレスと多くの投手が長く負傷者リストに入っている。チームは次の数週間で復帰すると言うが、果たして本当に戻ってこれるのか。そして本来の力を発揮できるのか。クローザー、キンブレルにつなぐ中継ぎには防御率1・15のアルモンテ、1・47のフィリップスがいるが、上記の投手のうち、何人かが戻ってこれれば、ブルペンも近年のMLBで最強の布陣となるかもしれない。果たしてどうかである。

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2022年8月8日のニュース