楽天・宮森がプロ1勝 支配下登録からわずか8日&3試合目「できることを全力でやった結果」

[ 2022年8月8日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天7―2ソフトバンク ( 2022年8月7日    ペイペイD )

<ソ・楽>プロ初勝利にポーズを撮る宮森(撮影・中村 達也)
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 ウイニングボールを受け取っても、ヒーローインタビューを受けても、楽天・宮森はプロ初勝利の実感が湧かなかった。支配下登録からわずか8日で挙げた白星。「できることを全力でやった結果。凄くうれしい」。初々しい笑顔を見せた。

 0―1の5回。4回1失点の先発・藤井に代わって出番が巡ってきた。石井監督に「全力で腕を振ってこい」と送り出されてマウンドへ。1番からの上位打線を抑える役目を託され「相手に自分のデータはない。自分の投球をすれば抑えられる」と開き直った。周東を148キロ直球で中飛。続く今宮も149キロ直球で右飛に仕留めた。牧原大に左前打を許すも最後は柳田を得意のフォークで左飛。気迫が打線に乗り移り、直後の攻撃で3点を奪って逆転に成功した。

 支配下契約を結んだ7月30日に1軍に初昇格し、デビュー戦となった2日のロッテ戦を含め過去2試合はともに1回無安打無失点。わずか3試合目で初勝利となった。短期間でステップを上がっているが、エリート街道を歩んできたわけではない。流通経大4年時のドラフトで指名漏れ。「チャンスを逃さないために独立リーグに行った」。プロのスカウトが視察に訪れたことを自信に変え、四国IL・高知で爪を研いだ。

 同学年にスター選手は多く、宮森は「山本由伸選手は別次元の選手だと思って見ていた。今は自分も1軍の舞台にいる。佐藤輝明選手や牧秀悟選手と対戦してみたい」と目を輝かせる。かつてダルビッシュ(パドレス)に憧れていた1メートル93の長身右腕が、ここからスターの階段を駆け上がっていく。(重光 晋太郎)

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2022年8月8日のニュース