ソフトB 満塁機で明暗 藤本監督嘆き節「相手との違いやね」 泥くさい1点が取れず連勝2でストップ

[ 2022年8月8日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―7楽天 ( 2022年8月7日    ペイペイD )

<ソ・楽>6回、島内に2点適時打を浴び甲斐(右)と話す和田(撮影・岡田 丈靖)                 
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 ああ満塁…。ソフトバンクは7日、楽天に2―7で逆転負けした。攻撃では4回の無死満塁で押し出しの1点に終わり、8回の1死満塁では無得点と拙攻が相次いだ。守りでは2度の満塁のピンチで計6失点。和田毅投手(41)も6回、バント処理で痛恨の判断ミスを犯し、満塁で島内に決勝2点打を浴び3敗目を喫した。9日からはロッテと3連戦。“混パ”を勝ち抜く好機の勝負強さが求められている。

 両軍2度ずつあった満塁で、投手陣は計6失点。一方、味方打線は1点のみ。勝負強さが明暗を分けた。藤本監督は嘆いた。

 「相手との違いやね。向こうは(6回に)3点取った。うちは(4回に)1点取ったけど、その後、無死満塁からね…。取れるところで取らないと流れが変わってしまって、投手のリズムが変わってくる」 

 守りでは一つの判断ミスが満塁につながる“致命傷”になった。1―0の6回無死二塁。和田が小深田のバントを処理して一度は三塁封殺を狙おうとしたが、二塁走者の西川はすでに三塁目前だった。慌てて一塁送球もセーフ(記録は内野安打)。浅村に四球を与えて無死満塁となり、島内に逆転2点適時二塁打を浴びた。

 左腕は5回0/3を7安打3失点で3敗目。5回までは散発4安打で零封していただけに、「6回の投球がチームの流れを悪くしてしまった。チームに申し訳ないし、悔しい」とうなだれた。

 7回は、3番手の椎野が満塁で粘れなかった。2死から小深田に中前打を許し、浅村、島内には8球連続ボールで連続四球。続く岡島には走者一掃の適時二塁打を浴びた。終盤に重い3点がスコアボードに刻まれた。

 一方、鷹打線は対照的だった。4回無死満塁で中村晃の押し出し四球で先制したが、続く柳町が浅い中飛、川瀬は空振り三振。甲斐は二ゴロに倒れ、初対戦の藤井を助けてしまった。タイムリーどころか犠飛も出なかった。

 1―6の8回は柳田、デスパイネの連打などで1死満塁。ここでも柳町、川瀬が空振り三振。逆転の芽をつぶし、スタンドからため息が漏れた。指揮官は「(満塁後の)先頭の柳町が、あそこで何とかするという気持ちが必要。昨日から外野フライで1点というところが取れてない場面が何度もある」と厳しく指摘した。

 監督就任時から掲げてきた「泥くさい1点」が奪えず、連勝は2でストップ。それでも、藤本監督は「(このカードは)負け越していないので、またロッテに勝ち越していきましょう」と9日からの敵地3連戦を見据えた。(福井 亮太)

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2022年8月8日のニュース