八戸学院光星・野呂が先制&ダメ押し「ダブルパンチ」 夏10大会連続初戦突破&青森県勢夏50勝導いた

[ 2022年8月8日 04:02 ]

第104回全国高校野球選手権第2日・1回戦   八戸学院光星7―3創志学園 ( 2022年8月7日    甲子園 )

<創志学園・八戸学院光星>4回、先制適時打を放ち、ガッツポーズする八戸学院光星・野呂(撮影・藤山 由理)
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 八戸学院光星の4番・野呂洋翔(ひろと=3年)は青森県つがる市出身。「きつい環境で育ってきたので、粘り強さは負けない」と初戦突破にダブルパンチで貢献した。

 4回1死一、二塁から先制の右前適時打、8回には右中間適時三塁打し2安打2打点。「打席で落ち着きが凄くあった」と胸を張った。中学時代は弘前白神リトルシニアでプレー。「アップルパンチ」こと西武・外崎がOBだ。野呂は先制&ダメ押しの「ダブルパンチ」。チームの夏10大会連続初戦突破と青森県勢夏50勝に導いた。

 今大会の登録選手18人中、青森出身は3人。入学当初は「標準語だったり関西弁だったり。最初は戸惑う部分があって…」という野呂だが、4回、左犠飛で続いた5番・織笠陽多(3年)も青森出身。野呂は「地元の子供たちに希望を与えられるように、と2人で話していた。今日の結果でちょっとは見せられた」と笑った。

 「洋翔」の名は「太平洋のように大きな舞台で飛び立ってほしい」の意味がある。由来通りの活躍に、アルプス席の父・克久さん(45)も「本当にそんな感じだなと思います」と感激。野呂は「投手陣を援護するように、もっと勝利できるように頑張りたい」と次戦へ目を向けた。(田中 健人)

 ◇野呂 洋翔(のろ・ひろと)2004年(平16)7月18日生まれ、青森県つがる市出身の18歳。小2から穂波クラブで野球を始める。中学時代は弘前白神リトルシニアで主に捕手としてプレー。八戸学院光星では1年秋からベンチ入り。好きな言葉は「失敗と書いて成長と読む」。1メートル80、85キロ。右投げ左打ち。

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2022年8月8日のニュース