【甲子園】13点快勝で春夏30勝の敦賀気比・春山主将 大雨被害の福井県に「思いを裏切りたくなかった」

[ 2022年8月8日 16:56 ]

第104回全国高校野球選手権第3日・1回戦   敦賀気比13―3高岡商 ( 2022年8月8日    甲子園 )

<高岡商・敦賀気比> 試合に勝利し、挨拶に向かう敦賀気比ナイン (撮影・後藤 大輝)
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 4大会連続11度目出場の敦賀気比(福井)が5大会連続22度目出場の高岡商(富山)と対戦。16安打を放って13-3で勝利し、3大会連続となる初戦突破。甲子園で春夏通算30勝目を挙げた。

 初戦唯一の「同地区対決」。敦賀気比打線は初回1死一、三塁に4番・上加世田、5番・高見沢の連続適時打に6番・岡村の左前打を左翼手がファンブルする間の得点など5連打と連続四死球による押し出しで4点を先制。2回にも2死二塁に高見沢の中前適時打で加点した。

 5-3で迎えた6回2死一、二塁には上加世田の一塁手への当たりが敵失となり加点、さらに捕逸でも再びリードを広げた。7回1死一、三塁にも9番・渡辺の左前適時打で加点。9回にも暴投や渡辺の一ゴロ、敵失で5点を奪ってダメを押した。

 守っては先発右腕・上加世田が3点を失ったが、5回1死一、ニ塁から登板した2番手左腕・清野が好リリーフ。9回2死まで無失点に、最後は3番手左腕・竹下が締めて逃げ切った。

 選抜大会は2015年に優勝経験があるが、夏の甲子園大会は1995年、2014年の4強が最高成績。今春選抜は初戦の広陵戦で敗退しており、借りを返しての好発進となった。

 大勝は、福井に勇気をもたらすものとなったに違いない。3日から5日にかけて、記録的な大雨が各地を襲った。福井県内でも土砂崩れや断水など、大きな被害が出た。これについて春山主将は「福井県代表として出てるので、無事であってほしいという気持ちでいっぱいでした。福井から(甲子園に応援に)来れないという方もいる。そういう方もテレビで応援しているという声をかけてもらった。そういう思いを裏切りたくなかった」と力を込めた。

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2022年8月8日のニュース