阪神・ケラーが「3・29マツダの悪夢」のリベンジ!岩崎の代役守護神でキッチリ3人斬り初セーブ

[ 2022年8月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神7-5広島 ( 2022年8月7日    マツダ )

<広・神>9回を締め、ナインと喜びを分かち合うケラー(中央)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神が前夜の悪夢をブルペン一丸で払拭した。2点リードの9回。マウンドには岩崎ではなく、開幕守護神だったケラーが上がった。

 「いいバッターと分かっていたので、3人で終えようとしっかり投げられた」

 先頭の秋山を153キロの直球で空振り三振に斬るなど、この試合を通して初の3者凡退に抑える快投だ。3月29日には同じマツダスタジアムで救援失敗して2軍降格。約4カ月前とは見違える姿で来日初セーブをマークし、「チーム全体での素晴らしい勝利。(3月から)やり返すという意味では、それができたのでうれしい」と勝利をかみしめた。

 6日は3点優勢の9回を任された岩崎が味方の2失策も絡んで4失点し、まさかの逆転サヨナラ負け。この1週間で4度の登板をこなしていた岩崎は3連投を回避する形で、試合前から登板の予定はなかった。大きな穴を埋めたのはケラーをはじめ、リーグ屈指の安定感を誇るブルペン陣だった。

 先発のガンケルが4回5失点で降りた後は島本、加治屋、岩貞が踏ん張り、1点も与えない。勝ち越した直後の8回は湯浅がケラーと同じ12試合連続零封でつなぎ、お決まりになりつつある「アツアツ」のフレーズを使って手応えを示した。

 「野手の方々が点を取ってくれた後だったのでアツアツな投球を心がけた。勝ち越しタイムリーを打ってくれた(島田)海吏さん、ありがとうなぎ!」

 矢野監督は岩崎について「今日は使う気がなかった」と休養を強調した一方、ケラーについては「プラスアルファの要素ができて、いろんなオプションも使える」と含みを持たせた。試練も経験しながらも、層の厚さを示した敵地での3連戦だった。(遠藤 礼)

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