日本ハム 根本の好投で京セラD今季初勝利 新庄監督はストライク先行の投球に「今季一番」

[ 2022年8月8日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―3オリックス ( 2022年8月7日    京セラD )

<オ・日>日本ハム先発の根本(撮影・奥 調)
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 日本ハムが今季8連敗、昨季からは9連敗中だった京セラドーム大阪でオリックスを破った。白老町出身の根本悠楓投手(19)が自己最長の6回2/3を投げ、1失点で5月29日の巨人戦以来となるプロ2勝目。プロ初安打で先制点を呼んだ八雲町出身の片岡奨人外野手(24)とともに、道産子が鬼門突破の立役者となった。

 8回は3番手・玉井が2点を返された後の2死満塁で、メネズが安達を遊ゴロに仕留めて大ピンチを脱した。9回は井口が走者2人を出しながら踏ん張って19年以来のセーブ。2勝目を守ってもらった根本はベンチでナインに祝福を浴びた。

 「1勝して、その後なかなか勝てなかったのでとてもうれしいです」。敵地でのヒーローインタビュー。それも、チームが負け続けていた京セラドーム大阪での勝利の凱歌だ。根本自身もプロ初先発の4月1日、さらに7月20日と2敗を喫してきた。「初先発の時は全然自分の球がいかなかったし、凄く弱気だった。そこからだいぶ成長できたなと思った」と笑みを見せた。

 球団広報に託した新庄監督の絶賛コメントが投球内容の全てだった。「今シーズン一番のピッチング。今日みたいにストライク先行で四球を出さなければかなり勝てる投手になる」。過去7試合は計24回2/3で17四死球という数字もさることながら、カウントを悪くするケースが目立った。この日は27打者と対戦して初球ストライクが17度(初球が結果球となった2度を含む)。自己最多の97球を投げたうちストライクは63球で、4四死球があったことを感じさせないリズムの良さだった。

 苫小牧中央からプロ入りしてまだ2年目で、1軍投手最年少の19歳。登板前日の取材対応時には、通りかかった2学年上の吉田から「“完封します”って言えよ」とハッパをかけられた。まだまだ周りについていく段階。それでも「内容が毎回悪いので、ちょっとへこみますね…」と、若いなりに勝敗への責任を感じ始めている。

 7回は2死を取った後に紅林の一発で初失点。続く頓宮に四球を出し、北山の救援を仰いだ。「あとワンアウト。そこをしっかり取れるくらい体力がないと」。成長のため、次への課題を明確にした。(和田 裕司)

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