西武・山川 3戦連続の33号3ラン!獅子に福呼ぶ背番3で3年ぶりVへ2位ソフトバンクと3差

[ 2022年8月8日 05:30 ]

パ・リーグ   西武10―4ロッテ ( 2022年8月7日    ベルーナD )

<西・ロ>4回、3ランを放つ山川(撮影・久冨木 修)    
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 首位を走る西武の山川穂高内野手(30)が7日、ロッテ戦の4回に3試合連続の33号3ラン。自身3年ぶり3度目となる本塁打王に向けて視界は良好だ。4番が一発を放つなど打線がつながったチームは15安打10得点で大勝し、早くも最下位に沈んだ昨季に並ぶ55勝目で貯金10。3年ぶりの覇権奪還に向け、2位のソフトバンクとのゲーム差を3に広げた。

 プロ野球の歴史を彩ってきた長距離砲は、下半身の動きを大事にし、鍛える。だから意外と足が速かったりもする。それは首位を走るチームの4番に座る山川も同じ。豪快弾と激走で、3カード連続勝ち越しに貢献した。

 3試合連続の33号3ランはどう打ったのか。「右軸という表現。右足の方に軸をつくるイメージ」。前カードのオリックス戦は球の見え方が良くなかった。打撃練習で右足を軸に回転し、投手寄りに体が突っ込まないように意識。「右足がうまく使えている時は目線がぶれない」という打撃は4回に2点を勝ち越し、なお2死一、三塁で披露された。森のフォークを左翼席へ。3試合連続は今季2度目も3日連続は初だ。

 ダイヤモンド一周でも注目を集めた。二塁を回って急にストップ。今季序盤に右太腿裏の故障で長期離脱しただけに周囲を心配させたが「たまに外れるんです」と笑う。理由はネックレスのトップが外れて落ちたから。地元の沖縄の霊媒師からラッキーナンバーが9であると助言を受け、同数字を模した飾りを昨年から着けている。照れくさそうに拾い上げ、再び走り出した。

 故障防止のため足に痛みがなくてもテーピングを何重にもして出場する。この日は走塁でも魅せた。2回1死一、三塁の三塁走者で川越は中堅に浅い飛球。三塁コーチの黒田内野守備走塁コーチから「行けるか?」と問われ、アニメ「機動戦士ガンダム」のアムロ・レイの名セリフのように「行きまーす!」と叫んだ。体重103キロの巨体を揺らす激走。本塁生還を果たした。

 リーグトップ独走の33本塁打もセ・リーグトップは39本塁打のヤクルト・村上。「あいつは人間じゃない。勝負するつもりはない」と笑うが、長距離砲のプライドは負けない。これで2位と3ゲーム差。ともに3年ぶりのリーグ制覇と本塁打王へ、歩みは止めない。(神田 佑)

 《自己最多タイ4戦連発なるか》山川(西)が3戦連発となる33号。山川の3試合連続本塁打は3月26~29日に次ぎ今季2度目。4試合連続となれば18年8月14~17日に並ぶ自己最多タイとなるがどうか。また、ロッテ戦では7月20日から5試合連続本塁打。同一カード連続試合本塁打は18年オリックス戦、20年ソフトバンク戦の4試合連続を抜く自己最多となった。

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