引退後に始まる第二の人生 パソナもトークイベント開催

[ 2022年8月8日 08:00 ]

司会を務めた田中大貴氏
Photo By スポニチ

 プロ野球のドラフト会議は今年も10月に行われる。毎年多くの新人選手が誕生する一方で、オフにはユニホームを脱ぐ選手も多い。

 NPB(日本プロ野球機構)は例年、現役若手選手へのセカンドキャリアに関するアンケート結果を発表している。今年は全体の66・1%にあたる123人が引退後の生活に不安を感じ、その最たる理由が「進路」であることが明らかになった。

 8月3日にはパソナグループが、セカンドキャリアやハイブリッドキャリアについて考えるアスリートなどを対象に、トークイベント「後悔しないアスリート人生とは ~これからのアスリートキャリアをデザインする~」を開いた。イベントの冒頭ではパソナグループとともに地域貢献活動などに取り組むサッカーの香川真司選手もビデオメッセージで登場。「今はネットや環境の変化で、どこでも知識を身につけることができます。アスリートにとっても限られた時間の中で何をするか、どう動くかがとても大事だと思っています。ぜひ皆さんも自分で考え、アスリートとしてキャリアアップを図っていってもらえればと思っています」と熱いエールを送った。

 水戸ホーリーホックで所属選手へのキャリア形成の研修を実施する西村卓朗ゼネラルマネジャーの特別講演も行われ、その他にもゲストが参加してパネルディスカッションが開催された。進行役は元フジテレビアナウンサーでスポーツジャーナリスト・田中大貴氏が担った。

 アスリートたちの大半が現役生活中は競技のみに集中する。自身のセカンドキャリアと向き合うのは引退間近になってからが多い。不安を抱えている競技者たちにとって、今回のイベントは有意義なものとなったはずだ。(川手 達矢)

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月8日のニュース