落合博満氏 イチロー氏について「こんなに打つとは思ってなかった」 96年日本Sで感じたこととは

[ 2022年8月3日 17:15 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が3日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。日米通算で4367安打を放ったイチロー氏(48=現マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)について言及した。

 オリックス時代に1278安打、メジャーで3089安打を放ったイチロー氏に功績について「日本球界だけじゃなく、アメリカにも行って、あそこまで数字を伸ばしてるっていうことになれば。なにせ、日本で7年連続首位打者獲ってるわけでしょ。そんなバッターいないわけだから」と称えた上で「何でもかんでも打ちにいくっていうのは、あれでバットに当たってヒットにするってんだから、よっぽどバットコントロールには長けてるってことなんだろうなと思う」と語った。

 「振り子打法」と呼ばれる独特な打撃フォームでオリックス入団3年目の1994年に当時日本記録となるシーズン210安打を記録し、ブレーク。そこから7年連続で首位打者を獲得した。スタッフから「1軍でこれだけ活躍することは想像できたか」と聞かれた落合氏は「いや、思ってない。だって、セ・リーグとパ・リーグの違いってのもあるだけにね。こんな打つとは思ってなかった」と素直な思いを語った。

 1996年の日本シリーズ。巨人に所属していた落合氏は、イチロー氏のいるオリックスと対戦。このシリーズは第1戦の延長10回に決勝本塁打をイチロー氏が放ち、その勢いのまま3連勝。第4戦で巨人が一矢を報いたが、オリックスの4勝1敗という結果に終わった。巨人投手陣はイチロー氏を19打数5安打、打率・263、1本塁打、1打点と抑えたが、初戦の決勝弾で流れはオリックスに傾いた。落合氏は「ピッチャーは弱点を探さないのかなと思ったけどね」と徹底した対策が行われていなかったとの印象を口にした。「どっちか言えば、インサイドの肩口から来るカーブっていうのは、彼にとっては有効なボールだったんじゃないのかな、と思う。それも左ピッチャーのね。でも、それでも、まあ何回通用するかっていう程度のもんなんだろうけども」と語った。

 この回の動画では、プロ野球最多の通算868本塁打の王貞治氏、プロ野球最多3085安打の張本勲氏について「それ以上打った人はいないわけだから、(その分野で)一番」と言及。その上で、イチロー氏についても「後にも先にも7回(連続で)首位打者を獲ったっていうバッターはいないわけだから。(メジャーでも)年間200本以上打ったっていうのは何年か続いてるからね。それだけでもすごいこと」と称賛した。

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