広島・森下 好相性DeNA相手にまさかの4回5失点「最少失点で抑えられなかった」チームは4位転落

[ 2022年8月3日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2ー5DeNA ( 2022年8月2日    横浜 )

<D・広>4回5失点降板の広島・森下(撮影・島崎忠彦)
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 広島・森下暢仁投手(24)が2日のDeNA戦で4回9安打5失点と崩れて6敗目を喫した。今季初となるカード初戦の先発で本領を発揮できず、20年10月から6連勝中だった同戦では10試合ぶりの黒星。チームは今季2度目の5連敗で借金4を抱え、4位に転落した。

 人一倍の責任感は力みに変わった。「見ての通りです。最少失点で抑えられなかった」。チームに漂う重苦しい空気に森下ものまれ、カード頭の先発の仕事を果たせなかった。

 勝負どころでギアが上がらなかった。同点の3回2死無走者から二塁打と内野安打で一、三塁。本来ならスイッチが切り替わる場面だ。しかし、大和に外角直球を右前に運ばれて勝ち越されると、嶺井には真ん中付近の直球を中前へ、桑原には高めに浮いたカーブを左翼線へ運ばれて5連打、3失点。4回には楠本に中堅左へのソロ本塁打を許し、直後の攻撃で代打を送られた。

 「結局、打ちやすい球になっていたということ。また見直してやっていきたいと思います」

 3回の攻撃では一塁走者として菊池涼の右中間の打球に一気に生還を狙って憤死。「たまたまアウトになってしまったが、特に気にしていなかった」と直後の投球への影響には首を振った。初回にはプロ初のボーク。2回は投手・今永の左翼への飛球を中村健が目測を誤り同点二塁打とされるなど、波に乗り切れない不運な条件も重なった。

 4回9安打と打ち込まれた内容に佐々岡監督は「連打で点を取られるのであれば、得点圏までにギアを上げないといけない」と指摘した。昨季は得点圏での被打率・194と破格の勝負強さを見せており、ギアの切り替えは奏功していた。しかし、今季は同・246と悪化する。指揮官は無走者時の投球をポイントに挙げて、森下にはより高みを求めた。

 床田から「火曜の男」を引き継いだ責任感が悔しさを倍増させる。「カード頭で投げさせてもらって取らないといけない試合だった。長い回数を投げないといけない。そういうところをしっかりやりたい」。チームは後半戦いまだ未勝利。重い空気を打開できないまま、残り試合が減っていく。(河合 洋介)

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2022年8月3日のニュース