大谷のエンゼルス残留報道に全米から落胆の声 複数球団打診もオーナー難色 日本時間3日7時デッドライン

[ 2022年8月3日 02:30 ]

ロレンゼンが投稿した大谷の写真(本人インスタグラムストリーから)
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 エンゼルスが大谷翔平投手(28)をトレードで出す意向はないと1日(日本時間2日)、複数の米メディアが報じた。トレード期限は米東部時間2日午後6時(同3日午前7時)。ドジャース、メッツ、ヤンキースなどの他に、パドレスが獲得に動いていたことも明らかになった。強豪チームへの移籍を望む現地メディアからは、残留報道を受けて失望の声が相次いだ。

 真夏の南カリフォルニアの日差しが強さを増した午前10時過ぎ。大リーグ専門局「MLBネットワーク」の看板記者ジョン・ヘイマン氏が、自身のツイッターに速報を意味する「Breaking」という言葉を添え「エンゼルスが大谷を保有し続けることを決断した」と投稿した。他の米メディアも後を追って速報した。

 これまでメッツ、ドジャースなど複数球団が大谷のトレードをエ軍に打診。その他にもヤンキース、ホワイトソックスなどが水面下で動いていたが、ニューヨーク・ポスト紙は他にもパドレスが獲得を目指していたと報じた。いずれもポストシーズンを見据えた「serious offer(真剣な申し出)」だったが、アート・モレノ・オーナーが難色を示したという。

 当初からトレード期限までの移籍の可能性は低いとされていたが「エ軍は有望株4人を見返りに求めている」などと、球団の水面下の動きは伝えられていた。交渉が実らなかったと報じられたヤ軍は右腕モンタス、パ軍は守護神ヘイダーらの投手を大型トレードで獲得した。大谷の残留報道を受けて、ホ軍の地元メディアNBCスポーツ・シカゴは大谷を「100年に一度の天才」と形容し、獲得が実現すれば「自動的にワールドシリーズ進出が決まるようなものだった」と消沈。メ軍などを担当するデーリー・ニューズ紙のケート・フェルドマン記者は「大谷はもっといい球団でプレーすることがふさわしい」などと落胆をつづった。

 23年オフにFAになる大谷との契約延長には、大リーグ最高額のメ軍の右腕シャーザーが結ぶ年俸4330万ドル(約57億円)を上回る史上最高年俸が予想されている。エ軍の地元紙オレンジカウンティー・レジスターは「23年以降もエ軍に残る(長期)契約に至らなければ、今冬に再び問題が持ち上がる」とし、オフに移籍話の再燃を予告した。(アナハイム・柳原 直之)

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