ソフトバンク緊急事態…三森も左手親指骨折 中村晃も腰痛で途中交代 負の連鎖止まらず4連敗

[ 2022年7月11日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0―2日本ハム ( 2022年7月10日    ペイペイD )

<ソ・日>初回、ヘッドスライディングで内野安打とする三森だったが、この後負傷交代する(右は池田)撮影・岡田 丈靖)           
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 事態の深刻度は増すばかりだ。ソフトバンクは10日、日本ハムに0―2で敗れ、今季ワーストタイの4連敗となった。新型コロナウイルス感染で多くの主力を欠く中、故障者が続出。初回に三森大貴内野手(23)が左手親指を骨折し、中村晃内野手(32)も腰痛を発症して途中交代した。負の連鎖が止まらず、2位・西武とのゲーム差は1に縮まった。

 見せ場は最終回だけだった。0―2の9回1死から6番手・堀を攻めた。周東、柳田の連打などでチャンスをつくり、2死二、三塁からリチャードが四球を選んで全ての塁が埋まった。しかし、あと一押しができない。代打・松田が三ゴロに倒れ、最下位・日本ハムに今季2度目となる同一カード3連敗を喫した。
 藤本監督は「9回だけやったね、見せ場はね。最後はマッチにかけたけど、惜しかったね」とため息交じりに話した。今季9度目の零敗でワーストタイの4連敗。さらに主力の故障が追い打ちをかけた。

 初回、三森が内野安打で出塁した際、一塁ヘッドスライディングで左手親指を負傷。直後に川瀬と交代し、ベンチに退いた。福岡市内の病院で検査を受けた結果、「左第1指基節骨骨折」と診断された。指揮官は「骨折でアウトです。ヘッドスライディングは危ない…」とリードオフマンの離脱に厳しい表情を浮かべた。

 さらに中村晃も5回の守備から正木と交代した。藤本監督は「腰痛です。(3回に)ライトライナーを打ったときに抜けそうになったと。明日一日休んでどうなるか。動けるかどうか」と不安を口にした。

 新型コロナウイルス感染で多くの主力を欠く中、前日9日には中継ぎの又吉が右足甲の骨折や関節の損傷で離脱したばかり。指揮官は「おはらいに行かなあかんね、多すぎるよね」と止まらない負の連鎖に頭を抱えた。

 試合終了後、藤本監督は王貞治球団会長から「もっと攻める気持ちが大事」と叱咤(しった)を受けた。「王会長からも話があったけど、攻める気持ちが大事だと思う。この悔しさを糧にして」と指揮官。この苦境をどう乗り越えるのか。チーム力が試されている。(井上 満夫)

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2022年7月11日のニュース