城西大川越の17人攻撃 6回、連打止まらず給水&放水挟み50分 13点で逆転コールド勝ち

[ 2022年7月11日 05:30 ]

第104回全国高校野球選手権埼玉大会・2回戦   城西大川越14-4松山 ( 2022年7月10日    UD上尾 )

<松山・城西大川越>6回に13得点の猛攻で逆転コールド勝ちし、笑顔を見せる城西大川越ナイン(撮影・佐久間 琴子) 
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 逆転の17人だ。城西大川越が2点を追う6回、打者17人攻撃で13得点の逆転勝ち。途中で給水&放水休憩を挟む、異例の猛攻だった。

 5回を終え1―3。グラウンド整備中の円陣で、二川俊哉監督から飛んだ「低めの変化球を捨てて真っすぐに絞ろう」の指示が6回の猛攻の合図だった。4安打で1点差としてなおも1死満塁。6番の青木優太(3年)が「自分が打つしかない」と左中間3点三塁打し逆転した。2死から5連打でさらに3点を挙げ2死一、三塁。14人目の5番・宮地が3ボールになると、相手一塁手の足がけいれんして試合が止められた。あまりに長い攻撃もあり、審判団が「給水タイム」を告げ一時中断となった。

 埼玉大会では一定時間をメドに攻撃が長引いた場合、給水中断を取るとしている。選手の異常もあり中断は約10分。その間にグラウンドへの放水も行われた。再開後も7番・桜井蓮(3年)が13点目となる適時二塁打。中断を含め約50分の17人攻撃に指揮官は「打撃陣の取り組みが結果として出てくれてうれしい」と満足げだった。

 逆転打の青木は、約1カ月前の練習試合で左膝内側側副じん帯を負傷。痛み止めを飲んで2安打4打点をマークし1イニング2桁得点は「経験がない」と笑った。先発で4失点完投、6回の13点目を挙げた桜井も腰痛で、痛み止めを飲んでのプレー。「歩くのも痛い」が「今日、勝つためには壊れてもいい」と強い覚悟が白星となった。

 次戦は今春の選抜4強の浦和学院。「テレビで見ていたチーム。コールド負けしないように、なんなら勝ちたい」。桜井から金星宣言が飛び出した。(塩野 遥寿)

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2022年7月11日のニュース