日本ハム“大谷プレーボール弾”以来6年ぶり福岡で3連勝 新庄監督、選手の成長称える

[ 2022年7月11日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム2―0ソフトバンク ( 2022年7月10日    ペイペイD )

<ソ・日>勝利を喜ぶ新庄監督(奥)(撮影・岡田 丈靖)            
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 2点リードの9回、日本ハムは2死満塁の大ピンチを迎えた。代打・松田の登場に敵地の3万6543人のボルテージは最高潮。しかし、三遊間への痛烈なゴロを、途中出場の三塁・谷内が横っ跳びで好捕して一塁へ転送。新庄監督は真っ先にベンチから飛び出し、ど派手なガッツポーズを見せた。

 「いや~、面白かった。あれが抜けているのと抜けていないのじゃ、えらい違い。面白いゲームをしてくれてヨッシャー!という感じだった」

 これで今季最長タイの4連勝。チームの福岡での3連勝は大谷翔平(現エンゼルス)が「1番・投手」でプレーボール弾を放つなどした16年7月1~3日以来、6年ぶりだ。最下位ながら首位のソフトバンクに8勝7敗と、リーグで唯一勝ち越し。開幕3連敗を喫した地元・福岡でやり返したビッグボスは「選手は間違いなく変わってきている。目の色が変わって、気持ちが前に出ている。それがこの結果につながった」と成長に目を細めた。

 立役者は佐賀出身の右腕・池田だ。小2で初めて野球観戦に訪れた球場で、創価大時代には3学年上で同部屋だった石川と、先発では初の投げ合い。6回3安打無失点と堂々の投球で今季初勝利を挙げた。共にする自主トレでは栄養学などを教わり、「淡々と投げる姿」を参考にしている先輩に投げ勝ち「成長した姿を見せられたのが一番」と喜んだ。

 指揮官は、地元を意識したのは「開幕戦だけ」と話すにとどめたものの、弾みのつく連勝。若手育成とチーム再建に主眼を置く今季だが、将来を見据えて水を与えてきた選手の芽は、着実に膨らんでいる。(東尾 洋樹)

 ≪ソフトバンクに3年ぶり敵地3連戦3連勝≫日本ハムがソフトバンクに3連勝。このカードで日本ハムの敵地3連戦3連勝は19年7月15、16日ヤフオクドーム、17日北九州で記録して以来。全て敵地ドーム球場では16年7月1~3日(ヤフオクドーム)以来6年ぶりになる。これで日本ハムはソフトバンク戦に8勝7敗と勝ち越し。パ球団で首位ソフトバンクに勝ち越しているのは日本ハムだけだ。

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2022年7月11日のニュース