カブス・誠也語る 落球は「取り返せない」「失敗とか経験をして、知識も引き出しも増えていく」

[ 2022年7月11日 05:35 ]

カブス・鈴木誠也(AP)
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 カブスの鈴木誠也外野手(27)が10日(日本時間11日)のドジャース戦ではスタメンから外れた。4連戦、最初の3試合に「4番・右翼」で先発出場を続けたが、この日はデービッド・ロス監督に休みを与えられ、試合前に取材に応じた。

 8日の試合では高く上がったフライを落球し、チームは逆転負け。落球の原因を尋ねられると「エラーはエラーですし、理由はないです。ああいうミスは自分の中で消えることはないし、取り返すこともできない。ああいうミスを次に生かせるように反省してやるだけ。守備練習をしっかりやって、あのミスがあったからよかったなと思えるようにやっていきたい。ああいうミス一つで試合の流れも変わりますし、昨日(9日)の試合も負けている。流れが野球ではすごく大事」と猛省した。

 改めて落球の原因について尋ねられても「それを言っても言い訳にしかならない。捕れなかっただけ、下手くそなだけです」と説明は避けた。落球の後、ダッグアウトに戻るとチームメートたちが次々に声をかけてきた。「たぶん励ましてくれていた。気にしないで、もう終わったことだからと。でもほぼ頭には入ってこなかったです」と言う。

 9日の試合では汚名返上とドジャースのエース、カーショーから2安打。チームメートが次々に三振に倒れる中、しっかりバットに当ててチャンスを作った。「結果どうこうより、しっかり相手との対戦を楽しみながら打席に入れたのでそれだけでも良かった」

 ここまで47試合に出場し、打率・256、6本塁打、26打点だ。7月4日、5日の2試合連続本塁打など、メジャーリーガーに負けないパワーとスピードを見せてはいるが、満足はしていない。「いろいろ課題は見えていますし、今のままだったらこのままの成績しか出ないし、落ちるだけ。この数字にも現状にも満足することはない。日々何が良いんだろう、どう取り組めばいいのかと考えながらやっている。ただしそんなにすぐ見つかるような簡単な話ではない。見つけた時は長く続くと思うので、模索しながら」と明かした。次のレベルに行くのに必要なものはと尋ねられると「経験ですかね。たくさん試合に出ていろんな失敗とか経験をして、何が良いのか悪いのかを感じながらプレーする。経験をたくさんすることで、知識も引き出しも増えていく」と言葉に思いを込めていた。

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2022年7月11日のニュース