明大出身の中日・柳 お立ち台で先輩イジリ「最近、阿部さんが、僕が投げる試合で打てなかった」

[ 2022年7月11日 04:45 ]

セ・リーグ   中日2―1広島 ( 2022年7月10日    バンテリンD )

<中・広>勝ち星を挙げた明治大学の後輩・柳(左)から適時打をイジられ、頭を下げる阿部(撮影・椎名 航)
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 中日は1点リードを守り切り6カードぶりの勝ち越し。勝利の立役者は阿部と柳の“明大出身コンビ”だ。

 決勝点は先輩の阿部が叩きだした。初回1死一塁から明大の同級生・野村のカットボールを右中間へはじき返す先制二塁打。「つなげる気持ちで打った。久しぶりに良い当たりが打てた」と笑った。

 この1点が1カ月以上勝ち星のない5年後輩の柳に力を与えた。初回のピンチを切り抜けると緩急を駆使した本来の投球が戻り、7回3安打1失点。7回は無死満塁から堂林の左犠飛で1点差とされたが、粘りに粘った。なお1死一、二塁から代打・会沢を空振り三振。続く代打・松山の左翼への大飛球を加藤翔が背走して好捕すると、頭の上で手を叩いて喜んだ。

 先輩の野村との初めての投げ合いも制し「大学の時から存在は大きかったし、目標の先輩の一人でもある。いろいろと学びながら次も良い対戦ができるように頑張りたい」と感慨深げに話した。

 柳の6勝のうち、4勝は阿部の勝利打点でつかんだもの。お立ち台で柳が「最近、阿部さんが、僕が投げる試合で打てなかった。きょうはよくやってくれました」と先輩をいじれば、阿部も「打ってると思うんですけどね。まあ、笑いを取ってくれたのでありがたい」。勝利を呼ぶ名コンビで、これからも勝利を積み重ねていく。 (中澤 智晴)

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2022年7月11日のニュース