5人制野球 日本代表候補2チームが練習試合で交流 16&17日にアジア杯切符懸け決定戦

[ 2022年7月11日 05:21 ]

練習試合を終え、両チームの選手とスタッフ全員で記念撮影するジャンク5と東京ヴェルディ・バンバータ
Photo By スポニチ

 男女混合5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」初の日本代表決定戦が今月16、17日に都内で行われる。1次選考を通過した8チームで争われ、優勝すればアジア杯(8月、マレーシア・クアラルンプール)行きの切符を獲得する。10日には、決定戦出場を決めている2チームが東京都町田市の体育館で練習試合を行った。

 日の丸を懸けた戦いを前に交流したのは、草野球チーム「ジャンクベースボールクラブ」のメンバーから構成された「ジャンク・ファイブ(5)」と、タレントの稲村亜美(26)らが所属する東京ヴェルディ・バンバータ。両チームとも、映像審査による1次選考を通過しており、決定戦に出場する。

 B5は野球を簡略化した「手打ち野球」のような競技。バットも、グローブも必要なく、使用する用具はゴムボールだけ。フィールドは18メートル四方で、自らボールをトスして打ち込む。また、公式国際大会のルールでは男女混合でフィールドに立つ必要がある。

 この日は両チームの合同ノックから始まり、4試合行った練習試合ではジャンク5の2勝1敗1分け。両チームで技術面の意見を交換するなど、内容のある3時間で汗を流した。

 草野球チームからジャパン入りを狙うジャンク5の若松健太監督(46)はB5の知識も豊富で、テニスラケットを使用してノッカーも務めた。決定戦を前にした貴重な実戦に「とても収穫のある練習試合。まだまだ課題はあるが、バンバータさんと試合をできたことが何より大きい」と手応え。競技普及も見据え「将来的には指導にも携わっていけるようになりたい。どんどんB5の魅力を伝えたい」と展望を語った。

 東京ヴェルディ・バンバータには稲村のほか、バレーボールのVリーグ3部でプレーしている柳川大知(32)も在籍。柳川はバレーのサーブで培った打撃フォームで強烈な打球を放ち「特徴を生かしてチームに貢献したい」と誓った。

 ▽ベースボール・ファイブ(B5) 野球を簡略化した新アーバンスポーツ。WBSCが17年、野球・ソフトボール振興の一環として発表した。元々はキューバの街中で「クアトロ・エスキーナス(4つの角)」という名称で遊ばれていた手打ち野球が原点。日本ではBFJとJSAが合同で公式事業などを行う。

 ▽B5の主なルール 1試合5イニング制。1チーム5人制で、選手登録は8人(控え3人)まで。公式国際大会では男女混合とし、守備では男女それぞれ2人ずつ以上がフィールドに立つ必要がある。守備位置は一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手のほか、二塁ベース付近を守る中間野手(ミッドフィルダー)がある。打撃は自らボールをトスで手打ちする。本塁から斜め4・5メートル以内でバウンドすると反則打球としてアウト。空振り、ファウルは1球でアウトとなる。打球がフェアゾーンで一度もバウンドせずにフェンスに触れることや、フェンスを越えた場合も反則打球。

続きを表示

2022年7月11日のニュース