カブス・誠也 またカーショー撃ち2安打!2度目対戦で通算5打数3安打に

[ 2022年7月11日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス2―4ドジャース ( 2022年7月9日    ロサンゼルス )

<ドジャース・カブス>5回、遊撃内野安打を放つカブス・鈴木(AP)
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 カブスの鈴木誠也外野手(27)が9日(日本時間10日)、ドジャース戦に「4番・右翼」で先発出場。サイ・ヤング賞3度を誇り、19日(同20日)に行われるオールスター戦(ロサンゼルス)のナ・リーグ先発候補にも挙がる左腕クレイトン・カーショー投手(34)から2安打を放った。チームは3連敗も、5月7日の初対戦に続く安打で“大物キラー”ぶりを発揮した。

 これが相性なのか。鈴木がサイ・ヤング賞3度の左腕カーショーと今季2度目の対戦。会心の当たりではなくても、スコアボードには安打を意味する「H」のランプがともった。

 デービッド・ロス監督が「カーショーはスライダーが良かった。序盤は打線が追い込まれてからひどいスイングをさせられていた」と振り返る中、鈴木は早めに仕掛けた。2回先頭で初球の高め91マイル(約146キロ)直球を捉え中前打。定位置なら二ゴロの打球も、内野陣が極端に左寄りに守っていたため、二塁ベースの右横を抜けた。

 5回は3球目の91・5マイル(約147キロ)内角直球にバットを折られながらも振り抜いた。61・3マイル(約99キロ)という極端に遅い打球は不規則に弾み、遊撃手T・ターナーがグラブに収められずに左前へ。指揮官は「バットに当てることでチャンスが生まれてくる」と、その積極性を評価した。

 鈴木は5月7日の左腕との初対戦で「(広島の先輩で元ド軍の)黒田さんからいろいろ話は聞いていた。対戦できて良かった」と語り、決め球のスライダーを左前打としていたが、この日はいずれも直球を仕留めた。これで対戦成績は5打数3安打で打率・600。4日には両リーグトップ26セーブのブルワーズ・ヘイダーからランニング本塁打、7日はド軍の通算387セーブのキンブレルから適時二塁打を放った4番が、またも“大物キラー”ぶりを発揮した。
 8日のド軍戦では右翼守備で逆転負けのきっかけとなる痛恨の落球があったが、この日はバットで汚名を返上。3連敗で下位に低迷する中、背番号27が希望の光となっている。(奥田 秀樹通信員)

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2022年7月11日のニュース