ノムさんの誕生日に贈った白星!ヤクルト、球団4度目の貯金26 高津監督「喜んでくれていると思います」

[ 2022年6月30日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト9-2広島 ( 2022年6月29日    マツダ )

<広・ヤ>9回無死一塁、左中間に2点本塁打を放った村上を迎える高津監督(右)(撮影・奥 調)
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 2年前に他界した恩師にささげる白星だった。この日は高津監督にとって現役時代の監督で恩師でもあった野村克也さんの誕生日。「それは知らなかった」と言いつつも「何かやっぱりあるんでしょうね。はい、喜んでくれていると思います」と表情を崩した。

 13カード連続勝ち越しで今季最多の貯金26。球団の貯金26は野村監督が指揮を執っていずれも日本一に輝いた93、95、97年以来25年ぶり4度目だ。野村監督がリーグ連覇を達成した93年は高津監督がストッパーに定着。20セーブを挙げた思い出のシーズンだ。現在はそれ以来の連覇に向け首位を独走している。

 就任1年目だった20年2月11日、キャンプ地の沖縄・浦添で恩師の訃報を聞いた。「僕はもう全身、野村監督の野球でできている」と慕う恩師に匹敵する用兵が、快進撃を支えている。14日には早くも来季からの2年の契約延長が発表された。来季から2年指揮を執れば連続で5年。ヤクルトとなった70年以降で連続5年以上監督を務めるのは野村(9年)、若松(7年)両氏に続き3人目となる。

 マジック点灯も目前だが、決して油断することはない。「勝ったこと、勝ち越しはうれしいが、そこは(終わったこととして)何とも思わない。明日どう勝つか」。名将への階段を着実に上がる高津監督を、天国の恩師は温かく見守っている。

 ≪両リーグ2球団目の快挙≫ヤクルトが5月14、15日の広島2連戦から13カード連続で勝ち越し。52年のフランチャイズ制以降、13カード以上連続の勝ち越しは54年南海の14カード連続以来68年ぶり両リーグ2球団目の快挙だ。また、チームは今季最多の貯金26。ヤクルトでシーズンの貯金が26に達したのは、野村克也監督が率いた93、95、97年に次ぎ25年ぶり4度目で、過去3度は全て日本一に輝いている。なお、自力優勝の可能性が残るDeNAが勝ったため、最短マジック点灯日はあす7月1日に延びた。

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2022年6月30日のニュース