野村謙二郎氏 広島投手陣かわす投球ではダメ!! 村上をどう抑えるかチームとして結論を出さないと

[ 2022年6月30日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2―9ヤクルト ( 2022年6月29日    マツダ )

野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】また村上に被弾した。まさに手がつけられない状態で、投手にすれば“どこに投げればいいのか”という心境だろう。前日被弾の床田を含め、3本はいずれも左方向への本塁打。対戦が巡る以上、同じようにやられていいはずがない。

 かわそうとしてはいないだろうか。7回に登板した森の代打・浜田への配球が顕著で、直球に振り遅れているのに、タイミングが合う変化球を投げて三塁打された。村上の2本塁打も甘く入ったカーブ、スライダーを捉えられたものだ。

 確かに、絶好調の長距離打者を抑えるのは容易ではない。ただ、手をこまねいてもいられない。まずは最も自信のあるボールを投げることだ。その選択をした上で打たれるのと、そうでないのとでは意味合いが変わる。

 どう抑えるか、策を練り、チームとして結論を出さないといけない。それに沿ってバッテリーで何をするかが大事になる。徹底した攻め方でイライラさせることも作業の一つ。割り切ることだ。かわす投球では、今の村上は抑えられない。(スポニチ本紙評論家)

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2022年6月30日のニュース