ヤクルト ドラ2丸山12回プロ初V打は「目の前で2回敬遠、悔しい気持ち」7月1日にもM53か54点灯

[ 2022年6月30日 22:28 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―2広島 ( 2022年6月30日    マツダ )

<広・ヤ>ヒーローインタビューを終えポーズをとる丸山 (撮影・奥 調)
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 ヤクルトは30日の広島戦(マツダ)に延長12回の末、4─2で下して4連勝。両リーグ50勝に一番乗りを果たした。6月は19勝4敗。月間19勝は02年8月にマークした球団記録に並んだ。7月1日のDeNA戦(神宮)に勝てばマジックが点灯する。同日に巨人が広島に敗れればマジック53、巨人が引き分けか勝ってもマジック54となる。

 試合を決めたのは途中出場のドラフト2位のルーキー、丸山和都外野手(22=明大)だった。2─2で迎えた延長12回2死一、二塁。広島7番手の中崎が1ボールから投じたチェンジアップを右中間へ運んだ。「2打席凡退していて、前の回でもチャンスをつぶしているので。目の前で2回敬遠されて、ちょっと悔しいというか、そういう気持ちもあった。気持ちで打席に入った」。10回には1点を勝ち越してなお2死二塁で村上が申告敬遠されたが、空振り三振。同様に12回も2死二塁で村上が歩かされたが、強い気持ちで打席に入り、仕留めた。

 4番の村上は第4打席まで4打席連続三振。10回、12回の5打席は2打席連続の申告敬遠だったが、1試合4三振は19年8月23日の阪神戦(神宮)で4打席4三振、21年11月1日の広島戦(神宮)で5打席4三振を喫して以来の自己ワーストタイ記録。頼みの村上様がブレーキでも、ニューヒーローが出てくる。

 「もっともっと自分の特長であるものを生かして何とかチームに貢献したい。点を取られても、逆転できる雰囲気でやれている。先輩も若い人たちもチームのためにという思いがある」と丸山は言った。主力も控えも関係ない。全員が自分の役割を知っている。

 ◇丸山 和郁(まるやま・かずや)1999年(平11)7月18日生まれ、群馬県出身の22歳。前橋育英では投手兼外野手の二刀流で2年夏、3年春夏の甲子園に出場。3年夏には大会タイ記録の8盗塁をマークした。同年のU―18W杯に日本代表として出場。明大では主将だった4年春、秋にベストナインを受賞した。21年ドラフト2位でヤクルト入団。1メートル74、80キロ。左投げ左打ち。

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