興国が大勝 夏の大阪大会シード権獲得 5回戦は履正社と再戦 2年生・矢野がサイクル

[ 2022年5月5日 13:50 ]

春季高校野球大阪大会4回戦   興国13―5大塚 ( 2022年5月5日    非公開 )

<興国・大塚>サイクル安打を達成した興国・矢野(興国高校提供)
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 昨夏の大阪大会で準優勝した興国が公立の強豪・大塚を下し、今夏の大阪大会でのシード権を獲得した。一時は3点差に迫られながら、終わってみれば7回コールド勝ち。だが、試合後の喜多隆志監督は、真っ先に反省の弁を口にした。

 「ディフェンスからリズムをつくるのが興国の野球。制球、リズムとも悪く球数が増えてしまい、攻撃にも影響が出た。守備、攻撃とも反省の多い試合となりました」

 結果だけに目を向けず、内容にこだわったのは1975年夏以来となる甲子園を目指しているからこそ。厳しい言葉は、今春から背番号1をつける右腕・有岡優悟への期待の裏返しに他ならない。

 その一方で、この試合も打線は活発だった。初回から池上巧馬の2点打などで3点を先制。4点優勢で迎えた7回には中村莞爾主将の右中間への2ランなで、突き放した。7番に入った矢野雄大(2年)が安打、二塁打、本塁打、三塁打の順でサイクル安打を達成。2回戦からの3試合で35得点と、強打を見せている。

 5回戦の相手は、昨夏の準決勝で延長14回死闘を演じた履正社に決まった。「力がどこまで通用するのか見てみたい」と喜多監督。2年連続となるシード権獲得も、まだまだ通過点に過ぎない。 

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2022年5月5日のニュース