近江・山田陽翔、今春選抜決勝以来のマウンドで2失点完投 打では2安打3打点

[ 2022年5月5日 16:19 ]

春季近畿地区高校野球滋賀県大会 準決勝   近江7―2綾羽 ( 2022年5月5日    マイネットスタジアム皇子山 )

<綾羽・近江>今春選抜決勝以来の登板となった近江・山田陽翔
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 甲子園のスターがマウンドに帰ってきた。今秋ドラフト上位候補の近江・山田陽翔(3年)が今春選抜決勝の大阪桐蔭戦以来の実戦登板で119球を投げ7安打2失点完投。4番打者としても決勝打を含む2安打3打点で3年ぶりの決勝進出に貢献した。

 「夏のシードを考えたら、自分が投げてしっかり勝ちきることが大事。体の状態はすごく良かった」

 3回までは完全投球。4―0の3回に3安打を集中され1点を失ったが、集中力を欠くことはなかった。打撃でも初回1死一、二塁で左前へ決勝の先制適時打。“二刀流”の真骨頂を発揮した。

 4月17日の北大津との1回戦後には今春滋賀大会での野手専念を示唆していたが、この日の相手は県内で覇権を争う綾羽。4日前の1日に先発を告げられ、翌日から選抜後で初めてとなる投球練習を再開。急ピッチで仕上げたが、最速144キロで無四球(1死球)はさすがの投球。「50点ぐらい」と自己採点は辛めも、マウンドを守り切って勝利へ導いたことに価値がある。

 119球については「多いですね。もっと打たせて取る投球をしないと」と満足はしていないが、見据えるのはまだまだ先。「滋賀で“圧倒的に優勝”を目標にはしていますが、夏に向けての通過点にすぎないと思っています。しっかり足元を固めて臨みたい」と浮き足立つことはない。7日の決勝も制し、近畿大会で強豪としのぎを削って勝負の夏につなげる。

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2022年5月5日のニュース