MLB連携リーグで女性選手が投手として登板 元メジャーリーガーを右飛に仕留める

[ 2022年5月5日 12:17 ]

投手として登板したフェリーホークスのウィットモア(AP)
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 大リーグ(MLB)のパートナーリーグとなっているアトランティック・リーグ(全10チーム)のスタッテンアイランド・フェリーホークスに所属している女性選手、ケルシー・ウィットモア(23=170センチ、64キロ)が4日、地元スタッテンアイランド(ニューヨーク州)で行われたレキシントン・レジェンズ戦に投手として登板。同選手は1日、ノースカロライナ州シャーロット郊外のガストニアで行われたガストニア・ハニーハンターズ戦で「9番・左翼」として先発出場していたが、女性選手が投手としてマウンドに立ったのはアトランティック・リーグでは初めてとなった。

 AP通信によれば大リーグと連携しているリーグでの女性選手の出場は1994年のハワイ・ウインターリーグで2人が経験しているが、先発出場は1日のウィットモアが初めて。この日は1―3で迎えた9回表の2死からフェリーホークスの6番手の投手としてマウンドに立ち、カージナルス(12、13年)とエンゼルス(15年)で計42試合の“メジャー歴”のあるライアン・ジャクソン(33=188センチ、81キロ)と対戦した。

 初球ボールのあとの2球はストライク。そして4球目をジャクソンはスイングしたが右飛に終わり、軍配はウィットモアに上がった。

 ジャクソンはこの試合で4打数ノーヒットで今季の打率は・071。メジャー通算では33打数2安打で打率は・061だった。

 なおフェリーホークスは1―3で敗れて1勝11敗。勝ったレジェンズは6勝6敗となった。

 右打者の同選手は野球の米国代表で投手でもあるが、カリフォルニア大フラートン時代はソフトボールの選手として活躍。独立リーグでは26打数2安打という成績で、4月に入ってフェリーホークスと契約。4月22日に代走として初出場を果たしていたが、初先発となった1日は第1打席が三振、第2打席は腕への死球、第3打席は右飛という内容でヒットは打てなかった。守備機会は2回あって飛球を無難に捕球している。

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2022年5月5日のニュース