エンゼルス・大谷 3番で先発復帰!6日はロッテ・朗希と日米“岩手が生んだ怪物投手”同日登板

[ 2022年5月5日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス0―4レッドソックス ( 2022年5月3日    ボストン )

<レッドソックス・エンゼルス>9回、沢村の前に三振に倒れる大谷(撮影・光山 貴大)
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 右股関節の張りを訴えていたエンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)、レッドソックス戦に「3番・DH」で3試合ぶりにフル出場し、4打数1安打だった。次回登板は5日(同6日午前2時35分開始)の同戦に内定。同日はロッテ・佐々木朗希投手(20)がソフトバンク戦に登板予定。岩手が生んだ2人の怪物投手が日本時間で同じ日にマウンドに上がる。

 1912年に開場したメジャー最古の球場であるフェンウェイ・パーク。試合前から大谷の動きは軽快だった。グラウンド入りすると、三遊間に転がっていたボールに一目散にダッシュ。捕れずに苦笑いしたが笑顔があふれ、ジョー・マドン監督も「状態が良さそうだ」と目を細めた。

 その後のブルペン投球では29球。レッドソックス・沢村や、松坂大輔氏には自ら歩み寄ってあいさつした。1日の走塁で張りを訴えた右股関節の状態が懸念される中、指揮官は「問題がなければ」と前置きした上で、5日(日本時間6日午前2時35分開始)のレッドソックス戦に投打同時出場する見通しとなったと公表。4日(同5日)は悪天候予報で「投げては中断、投げては中断というのをさせたくない」と、登板予定を1日後ろにズラした。かねて「(子供の頃から)ずっと見ていた球場。風情があって素晴らしい」と話していた大谷にとってはメジャー5年目で初の同球場での登板だ。

 「3番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場した試合は、1打席目に遊直に倒れたが、この試合の全打者で最速の打球速度111・5マイル(約179キロ)を計測。4回は4試合ぶりの安打となる中前打を放ち、周囲の不安を一掃した。同球場では打者として通算8試合で打率・324、2本塁打、7打点と好相性。ベーブ・ルースが100年以上前に同じく投打二刀流で輝きを放った地に、新たな歴史を刻むことになる。

 大谷が投げた約15時間後には、日本でも伝説が生まれる可能性がある。同日にはロッテ・佐々木朗が午後6時開始のソフトバンク戦で先発復帰予定。今オフのメジャー挑戦が有力視される千賀と投げ合う見込みだ。岩手が生んだ2人の怪物が、海を挟んでどのような共鳴を見せるか。(笹田幸嗣通信員)

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