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日体大二刀流左腕・矢沢「3番・投手」5回零封、4安打3打点 11球団スカウト27人熱視線

[ 2022年4月3日 05:30 ]

首都大学野球   日体大11-0桜美林大 ( 2022年4月2日    バッティングパレス相石ひらつか )

〈桜美林大・日体大〉自己最速タイの150キロを2度計測した日体大・矢沢
Photo By スポニチ

 首都大学野球の春季リーグが2日、開幕した。今秋のドラフト1位候補に挙がる日体大の投打二刀流左腕・矢沢宏太投手(4年)は「3番・投手」で桜美林大戦に出場し、打っては4安打3打点、投げては5回1安打無失点で6三振を奪い、11―0の7回コールド勝ちに貢献。視察した11球団27人のスカウトに投打とも猛アピールした。

 異例の光景は今や日常だ。7―0の3回2死一塁。矢沢は148キロの直球で一飛に仕留めた。マウンドを駆け降りて向かった先はネクストバッターズサークル。打者へ「変身」すると、先頭打者として中前打を放ち8点目のホームを駆け抜けた。

 「野球を始めた時からどっちもやるというのが自分の中では当たり前。それが自分のスタイルなので特別な感情はない」

 昨春から大学野球では異例の「リアル二刀流」としてプレー。DH制を採用する首都大学リーグで、この日も日体大はDHを解除して矢沢を「3番・投手」で起用した。打者で4安打3打点。投手では5回1安打無失点で6三振。投打にわたる活躍で大勝に導いた。

 オフの進化を開幕戦で披露した。投手としての課題は「直球の質の向上」。約60球投げ込むブルペン投球では直球だけ投げる日を設定して磨き抜いた。「ストレートはあまり力を入れずに投げた」と振り返ったが、自己最速タイの150キロを2度もマークした。打者での課題は「確実性」。練習から意識してきた広角へ打ち分ける打撃で4安打。右前2本、中前1本、左前1本と体現し「力みなく軽くできた」と笑った。

 ネット裏では11球団27人のスカウトが熱視線を送った。ドラフト1位候補にリストアップした巨人の内田強スカウトは「直球にも変化球にも切れがある。ポテンシャルが高く、野手としても投手としても(プロで)いける」と絶賛した。

 「始まったばかりですけど、リーグ優勝、その先に日本一を目指したい。個人としては最優秀投手、首位打者を目指したいと思います」。日体大1年時から「ドラフト1位」でのプロ入りを公言してきた矢沢が、勝負の年に最高のスタートを切った。(柳内 遼平)

 ◇矢沢 宏太(やざわ・こうた)2000年(平12)8月2日生まれ、東京都町田市出身の21歳。藤嶺藤沢(神奈川)では甲子園出場なし。日体大では1年春から外野手で出場し、1年秋から投手として登板。2年秋は外野手、3年秋は投手でベストナイン。1メートル73、72キロ。左投げ左打ち。

 ▼ロッテ・榎康弘スカウト部長 直球と同じ軌道から変化するスライダーが素晴らしい。打者としても強く振れるので打球が野手の間を抜ける。(投手と野手)両方を見ていきたい。

 ▼楽天・後関昌彦スカウト部長 あのスライダーは大学生では打てない。打者としてもコンタクト能力が高い。二刀流で使うかはチーム事情によって変わるが、どちらの能力も高い。

 ▼西武・潮崎哲也球団本部編成グループディレクター もっと良いところも見ているので驚かない。高い出力を一発で出せるのでリリーフタイプに見える。追いかける価値がある。

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