日本ハム・大海 今季初先発6回2失点も悔しい初黒星「降りることなく投げ切りたかった」

[ 2022年4月3日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム0―7オリックス ( 2022年4月2日    京セラD )

<オ・日>日本ハム先発の伊藤(撮影・坂田 高浩)
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 日本ハム・伊藤大海投手(24)が2日のオリックス戦で今季初先発し、6回6安打2失点で1敗目がついた。死球からリズムを崩して2失点した2回以外は危なげなく、昨季10勝右腕のゲームメーク能力は健在。オリックス・山本由伸投手(23)との初対決に投げ負けた形となったが、今後も各球団エースとの顔合わせを望んだ。

 中継ぎで2回無失点だった3月25日の開幕ソフトバンク戦を、伊藤は「投げたうちに入らない」と位置づけていた。2年目の実質的な初戦。「僕は行く気満々だった」という中で6回まででの交代となり「エースになりたいからこそ、先に(マウンドを)降りることなく投げ切りたかった」と悔しがった。

 昨季パ・リーグMVP、沢村賞のオリックス・山本と初めて投げ合った。与えたくない先制点を与えたのは2回。「内角に投げられる投手が厳しく投げていかなきゃいけない」と4番・吉田正を攻めにいったカットボールが死球となり、杉本にはヒットエンドランで右前打を浴びた。ここからバレラ、太田の適時打で2失点。引き金となった吉田正への死球を「決め球じゃないところの制球力をもうちょっと高めていきたい」と反省した。

 その後は「自分本来のピッチングに近いリズム感で投げられた」と修正力を発揮。4回には杉本を82キロのスローカーブで泳がせ、遊ゴロに抑える場面もあった。新庄監督も「安定感あるわ、やっぱり。“たられば”になるけど、2回がなかったら山本君といい争いができて、面白い勝負をできた」と話した。

 山本とは同じ昨年の東京五輪金メダルメンバー。投げ合いを「勝ち負け関係なく、楽しかったのは楽しかった」と振り返った。「こっちのマウンドから相手投手を苦しめられるように、1年かけて、そういう(山本のような)ポジションを奪い取れるようになりたい」。勝ちが計算できる上沢や伊藤を相手エース級の登板日に当てない方針を示す新庄監督に向けても「どんどんいろんな好投手にぶつけてほしいです」と言った。(和田 裕司)

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2022年4月3日のニュース