これが本来の中日・柳! 12球団一番乗りで完封 マウンドに来た立浪監督の激励に「気持ち高まりました」

[ 2022年4月3日 16:54 ]

セ・リーグ   中日1-0広島 ( 2022年4月3日    バンテリンD )

<中・広(3)>9回、ピンチを迎え立浪監督に声を掛けられる柳(中央)(撮影・椎名 航)
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 中日の柳裕也投手(27)が、3日の広島戦で3安打完封勝利を果たした。両リーグ通じて初めての完封で、133球の熱投で本拠地の竜党を沸かせた。

 危なげなかった。8回までピンチらしいピンチもなく、広島打線を手玉に取った。9回には1死一、二塁のピンチを招くが、ここで気合いの入る一幕があった。立浪監督が就任後、初めてマウンドを訪れて激励。「ここまで頑張ってきたんだから、もう1回攻める気持ちを忘れずに。絶対に大丈夫、頑張れ」と声を掛けられた。これで柳の闘志は一気にマックスに。「もう1回、気持ちが高まりましたし、それがボールに乗り移ってくれたんじゃないかなと思います」と、続くマクブルームを三塁併殺打にしとめて、あっさりと試合を終えた。

 並々ならぬ決意を秘めていた。前回27日の巨人戦は7回を10安打5失点。昨季、最優秀防御率と最多奪三振のセ・リーグ2冠に輝いた右腕らしからぬ今季初登板となった。さらに前日2日は、チームが延長12回の熱戦。内野手の根尾がブルペン待機したほどの総力戦だった。柳は「昨日、延長12回でピッチャー陣たくさん投げて、チーム全員で勝ったのを見ていたので、きょうは1人で投げ切ろうと思っていました。昨日の試合、勝った瞬間から、絶対に一人で投げ切ろうと思った」とお立ち台で強い決意を明かし、ファンから拍手喝さいを浴びた。

 これで3連勝となった中日の借金は1まで減少。大野雄とのWエースが稼働すれば、中日はやはり強い。柳は「前回は良くない投球をしてしまったので、きょうは絶対に抑える気持ちで、気合いが入っていました」と、してやったりの表情で笑顔を見せていた。

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