阪神・マルテ抹消でドラ6豊田が昇格 走攻守で低迷ムード打破に期待

[ 2022年4月3日 05:30 ]

この日はウエスタンリーグに出場していた阪神・豊田がマルテ代役に指名された
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 泣きっ面に「8」連敗だ。いまだ勝利がない泥沼の猛虎から、ここまで不動の3番を務めてきたマルテが離脱することになった。前日1日には「足の張り」のため5回の守備でベンチに退いたM砲。一夜明けたこの日「右足のコンディショニング不良」であることが公表され、敗戦後の指揮官が「(登録を)抹消する」と明言した。

 打率・154と数字こそ残していなかったが、昨季22本塁打で一発長打の可能性を秘める助っ人砲。それが打線にいるといないとでは、相手に与える重圧が大違いで、なかなか白星に恵まれない猛虎にとって痛恨事だ。

 来日4年目の助っ人の離脱で、ただでさえ手薄な右打者がさらに心細くなる。それを補う一手として、指揮官は「豊田を上げようかな」とドラフト6位新人の名を挙げた。きょう3日に昇格して合流する。

 俊足の外野手は入団前に負った両脚肉離れの影響で安芸キャンプ発進を余儀なくされ、キャンプ終盤にはコロナ陽性判定も受けて、調整が遅れていた。しかしパンチ力にはもともと定評がある。プロ初先発の3月30日の2軍ソフトバンク戦で1号ソロを放ち、「ここからがスタート」と決意を新たにしていた。平田2軍監督も同日の試合後、「凡打の内容もいい。素晴らしい」と高評価していた。

 この日の2軍オリックス戦には「6番・中堅」で先発し3三振。まだ未知数な部分が多く、外国人選手級の打力を期待するのは酷ながら、走攻守で、低迷ムードを変える可能性はある。

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