“台風の目だ”京大 プロ注目右腕・水口が関大ねじ伏せる 近田監督に初陣星プレゼント

[ 2022年4月3日 05:30 ]

関西学生野球 第1節   京大4-2関大 ( 2022年4月2日    わかさスタジアム京都 )

2季連続勝利となった関大との開幕戦に抑えで登板した京大・水口創太
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 開幕し、京大、近大が先勝した。京大は1点リードの8回から最速152キロ右腕・水口創太(4年)が登板し、2回1安打1失点(自責0)で昨秋王者の関大をねじ伏せ、2季連続の開幕戦勝利を飾った。2012年までソフトバンクでプレーし、昨年11月に就任した近田怜王監督(31)は初陣を飾った。

 1メートル94の長身右腕が仁王立ちした。8回から登板した京大・水口は、先頭打者・柳本の3球目にこの日最速の145キロを計測。9回2死二塁から内野安打と守乱で1点を失ったが、再び145キロの速球などで締めた。相手は昨秋の王者。季節外れの台風の目になりそうな京大の中心に、プロ注目右腕がいた。

 「次第に上がってくると思うが、調子は悪かった。優勝というところだけを見て、ブレずにやっていきたい」

 個人では「ベストナイン」を目標とする今季。新型コロナウイルスの第6波で、3月中旬に8日間練習できなかった。開幕前の登板は2試合、計3回1/3のみ。この日もフォームのバランスを欠き、実戦不足を実感した。それだけに2季連続の開幕星に意気上がった。

 試合後にはウイニングボールを受け取る近田怜王監督の姿があった。報徳学園(兵庫)卒業後、12年までソフトバンクでプレーし20年9月から助監督、昨年11月に監督に就任。対話重視のチーム作りを進めるだけに「昨秋は(開幕戦で勝った)近大に2試合目でサヨナラ負けした。“緩むことのないように”と話したい」と勝ってカブトの緒を締めた。

(最高4位超える/) 水口の抑え起用は継続方針。「スピードボールを放れるので差し込める」。82年の新リーグ発足後、最高成績は19年秋の4位。上位進出はもうチームの共通テーマになっている。 (筒崎 嘉一)

 ◇水口 創太(みなくち・そうた)1999年(平11)8月9日生まれ、滋賀県大津市出身の22歳。晴嵐小2年から晴嵐スポーツ少年団で野球を始め、北大路中では軟式野球部に所属。膳所では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。1年浪人後、京大では3年春からリーグ戦出場。1メートル94、98キロ。右投げ右打ち。

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