日本ハム、開幕投手はドラ8北山！新庄流BIGサプライズ　インスタ発表で「暴れて来い」

日本ハムの開幕投手に決定した北山
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　日本ハムの新庄監督が、25日のソフトバンクとの開幕戦（ペイペイドーム）でドラフト8位の北山（京産大）が開幕投手を務めると自身のインスタグラムで発表した。2リーグ制以降の新人では13年の楽天・則本以来、14人目で球団では前身の東映・牧野以来66年ぶり。ドラフト制後では最も下位指名選手による大役となる。

　守護神候補でもある新人右腕を抜てきするサプライズ起用。新庄監督は「強い相手を全員で食らいつき　立ち向かい　観に来てくれた皆さんに楽しんでもらうゲームをお見せします　乞うご期待」（原文まま）と投稿し、ストーリーズ機能では「暴れて来い」と22歳右腕の背中を押した。

　北山は昨秋ドラフトの支配下指名で77人中76番目。オープン戦で先発登板はなかったが、最速156キロの直球を武器に5試合無失点と結果を残し、打者21人で13三振を奪うなど奪三振率は驚異の19・50だった。研究熱心でチーム内の愛称は「教授」。この日は福岡への移動日のため対応はなかったが捕手の清水のインスタグラムには機内でリラックスする表情が投稿された。

　実績では昨季にチーム最多の12勝を挙げた上沢、新人で10勝を挙げた伊藤が有力候補とみられた。だが、新庄監督は「いい投手を3、4番手に持っていったら相手は3、4番手。勝ちはもらえる」と説明してきた。相手の開幕投手はエースの千賀。開幕投手をオープナーとし、小刻みな継投で勝機をうかがう。

　監督就任時から開幕投手について「誰にでもチャンスがある」と言い続けてきた新庄監督。その言葉通り、育成で昨年5月に野手から投手に転向したばかりの姫野を、一時は最有力候補としていた。姫野は16日の西武戦で炎上して脱落したが、最終的に新人を抜てき。シーズン中の選手起用も、その方針はぶれない。まずは初陣。北山を開幕マウンドに送り、一丸で白星を狙う。（東尾　洋樹）

　≪ドラフト制後では最も低い順位≫2リーグ制後、新人の開幕投手は13年則本（楽）まで13人。日本ハムでは東映時代の56年牧野しかおらず、北山が務めれば66年ぶりチーム2人目だ。また、ドラフト制後では84年高野（ヤ＝ドラフト1位）、前記則本（同2位）と2人だけ。8位指名の北山が開幕投手なら最も低い順位になる。