巨人・菅野ワーストタイ6失点も ラオウうならせた「インスラ」収穫

[ 2022年3月12日 05:30 ]

オープン戦   巨人1―6オリックス ( 2022年3月11日    京セラD )

<オ・巨>力投する菅野(撮影・森沢裕)
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 右投手が右打者に投げる内角スライダー。一歩間違えば失投となる通称「インスラ」は巨人・菅野が今季のテーマの一つに掲げ、キャンプから取り組んできた。3回2死で打者は杉本。1ボール2ストライクから134キロを内角に投じた。惜しくもボールとなったが、意表を突かれた杉本は反応できなかった。

 試合後、菅野は「使うかどうかは、これから(首脳陣や捕手と)話し合って」としたが、引き出しの一つとなれば大きな武器となる。打者は追い込まれたら外角球への読みに比重を置くのがセオリー。切れのあるスライダーを持つ菅野が相手なら、外角のストライクからボールになる同球種を振らないように意識する。そこで体に向かってくるような球を投げられたらたまらない。持ち球となるだけでも簡単に踏み込ませないという効果がある。

 この日は計3球を投じた。4回を投げオープン戦自己ワーストタイの6失点も5年連続8度目の開幕投手に向け「しっかり調整して良い形で迎えたい」と前を向く。チームに開幕白星をもたらすため、最善の準備をする。(小野寺 大)

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2022年3月12日のニュース