花巻東・佐々木麟太郎が両肩手術から復帰し現在52号 市和歌山のエース米田に「スピード、重さがある」

[ 2022年3月12日 19:50 ]

佐々木麟太郎
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 第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する花巻東(岩手)は12日、代表取材に応じた。

 佐々木洋監督(46)の長男・麟太郎内野手(1年)は、3月5日に解禁となった対外試合で実戦復帰し、高校通算本塁打を52本塁打まで伸ばしたことを明かした。

 「練習試合が始まって、だいぶバットが振れるようになった。3、4試合程度試合に出ながら感覚を戻していきたいという状況です。今のところ問題ないと思います。本塁打も一応出ている。状態はまだまだ良くないと感じている。戻すことで精一杯です。本塁打に対するこだわりはなく、今はとにかく強い打球を打つ意識を持っています」

 昨年12月に「胸郭出口症候群」で両肩の手術を受けた影響で、スイングとスローイングを2月下旬に再開。市和歌山との初戦まで残された時間はわずか。今秋ドラフト候補に挙がる149キロ右腕の米田天翼(つばさ=2年)との対戦に向け、映像を視聴してイメージを膨らませている。

 「全員でビデオを見させていただいた。真っすぐは非常に速いですし、“何とか対応していかないと”とみんなで話していた。第一印象は真っすぐにスピード、重さがあるなと感じました。まだまだ(自分の)調子が上がっていないので、状態を少しでも戻してチームに貢献できる打撃ができたらと思います」

 初戦の市和歌山戦は22日、大会5日目の第1試合。初の甲子園で「岩手から日本一」の夢を実現するために、急ピッチでコンディションの向上を目指す。

 ◇佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年(平17)4月18日生まれ、岩手県出身の16歳。幼少時から「江釣子スポーツ少年団」で野球を始め、江釣子中では金ケ崎リトルシニアに所属。花巻東では1年春からベンチ入り。1メートル84、114キロ。右投げ左打ち。
 
 ▽胸郭出口症候群 腕を上げる際、神経や血管が圧迫され、手がしびれたり、力が入りにくくなったりする病気。神経や血管は「胸郭出口」と呼ばれる首と胸の間にある狭い空間を通っているため、圧迫されることで症状が出る。レッドソックスなどで投手として活躍したジョシュ・ベケットらが手術を受けた。

(岩手勢VS和歌山勢 春夏過去3戦全て和歌山の勝ち) 岩手勢が和歌山勢とセンバツで対戦するのは78年1回戦で黒沢尻工が箕島に0―1で敗れて以来44年ぶり2度目。夏も福岡が58年に海南、61年に桐蔭と対戦しているがいずれも敗戦。春夏通算0勝3敗だが、初勝利を挙げることができるか。
 

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