オリックス・由伸 菅野との投げ合いに貫禄勝ち 開幕戦の連敗記録阻止へ期待高まるばかり

[ 2022年3月12日 05:30 ]

オープン戦   オリックス6-1巨人 ( 2022年3月11日    京セラD )

<オープン戦、オ・巨>5回表終了後、ベンチに戻る際に笑顔を見せる山本(撮影・坂田 高浩)
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 予行演習は万全だ。開幕投手最有力のオリックス・山本が5回無失点。最速155キロを計測し6三振を奪うなど、順調な仕上がりを示した。

 「立ち上がりはフォームがまとまらずコントロールできませんでしたが、5回はいいボールを投げられましたし、フォームも最後の方は、いい感覚だったので、よかったです」

 絶対エースは絶対に崩れない。修正力が抜群だ。初回先頭の丸、吉川を、いずれもカーブで空振り三振。その後、2死満塁を背負ったが、中田を外角154キロ直球で空振り三振に退けた。3回2死一、二塁でも中田をフォークで空振り三振。初回は33球を費やしても、尻上がりに調子を上げた。コースを突く直球に、左右に投げ分けられるフォーク、カーブで緩急を駆使。終わってみれば、5回を71球にまとめた。

 昨年11月末の日本シリーズまで投げ抜いた疲労を考慮され、2月24日に実戦形式のライブBPに初登板するなど段階を踏んで調整。前週3月5日のDeNAとのオープン戦で今春初実戦し2回1失点だった。球界を代表する好投手・菅野との投げ合いで示した存在感。報道陣から開幕投手について聞かれた中嶋監督は「眠たくなってきた…」と冗談交じりに、けむに巻いたが、山本が大役の大本命に間違いない。

 次戦は18日の阪神戦(京セラドーム)での登板が見込まれ、「オープン戦登板もあと1試合。基本的なところも技術も求めて、いい一週間にしたい」と最終調整に取り掛かる。開幕戦は12年からリーグワーストの10連敗中。エースがプロ野球ワースト11連敗(91~01年阪神)に並ぶ不名誉記録を阻止する。 (湯澤 涼)

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2022年3月12日のニュース