西武6年目・鈴木が開幕1軍前進弾“静岡のイチロー”覚醒 同じドラ4左打ち

[ 2022年3月12日 05:30 ]

オープン戦   西武3―1ロッテ ( 2022年3月11日    ZOZOマリン )

<ロ・西>3回、先制の右越えソロを放つ鈴木(撮影・長久保 豊)
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 アマ時代に「静岡のイチロー」の異名を取った西武の6年目外野手が覚醒した。その名は鈴木。ドラフト4位、左打者もレジェンドと同じだ。昨季11人が務めた課題の1番で開幕スタメンに大前進する1号ソロを放った。

 「腕に力を入れないで、下半身を意識することで球がよく見えるようになった。完璧なポイント、バランスで打てたので良かった」

 今季から下半身主導でバットの振り終わりが天に向くような打撃フォームに変えた。新任の平石打撃コーチとの取り組み。3回先頭で二木の直球を豪快にすくい上げ、完璧な打球を右翼席に運んだ。

 静岡県富士市出身。ファンから「富士山グッズ」をプレゼントされることが多く、その収集が趣味に発展した。お気に入りは富士山の形を模した蚊取り線香立てや置物。日本一の縁起ものでもある。

 体重を83キロまで8キロ増やしてキャンプインし、振り負けなくなった。5回も中前打で3試合連続マルチ安打。オープン戦2位の打率・400だ。出塁率・538は同トップで「このまま調子を崩さず、自分のスイングをしたい」と力を込める。「ここからが本当の勝負。今の状態ならリード」と辻監督。アピールを続けた先に「開幕1番」が待っている。(神田 佑)

 ◇鈴木 将平(すずき・しょうへい)1998年(平10)5月20日生まれ、静岡県出身の23歳。吉原二中時代は静岡蒲原シニアに所属し3年春に全国8強、夏16強。静岡高では1年春からレギュラーで同年夏から3季連続甲子園出場。16年ドラフト4位。1メートル75、80キロ。左投げ左打ち。

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2022年3月12日のニュース