阪神・森木 剛腕のプライド!最速152キロ、直球は全8球150キロ超え「真っすぐをしっかりいこうと」

[ 2022年3月12日 05:30 ]

教育リーグ   阪神4-1中日 ( 2022年3月11日    鳴尾浜 )

<教育リーグ 神・中>8回から登板し、好投した阪神・森木(撮影・後藤 正志)
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 阪神のドラフト1位・森木大智投手(18=高知)が11日の教育リーグ中日戦(鳴尾浜)でプロ初の実戦登板を果たした。自慢の直球は全8球とも150キロ台を計測するなど、最速152キロをマーク。未来のエース候補が1回1安打無失点に封じ、鮮烈なデビューを飾った。

 ドラフト1位らしく、力で圧倒する堂々の実戦デビューだ。森木が投じた直球8球は、全てが150キロ台を計測。剛腕としての矜持(きょうじ)を示した。

 「初の対外試合で、変化球でいくのは僕らしくないと思ったので、真っすぐをしっかりいこうかなと。直球で押せていましたし、変化球も入れながら、うまくできたんじゃないかなと思う」

 自らに課したミッションを、完璧に遂行した。2―0の8回から登板。まずは先頭・石橋をこの日最速の152キロ直球で三ゴロに打ち取った。石垣には初球でカーブを見せておいて、2球目の151キロ直球で詰まらせて中飛。石岡には直球を中前打されたが、同じドラフト1位のブライト(上武大)を内角直球で空振り三振に仕留め、1回1安打無失点に抑えた。大卒新人のブライトは、18歳の潜在能力に脱帽する。

 「高卒とは思えない。スライダーも曲がり幅も大きかった。(真っすぐは)正直、スピン量とか、もっと上がってきたら手をつけられなくなる。すごい可能性のあるいいピッチャーだと思う」

 マウンドさばきとは対照的に、初々しさものぞかせた。振り返ったのは登板前夜。「緊張してて、打たれちゃうんじゃないかと考えたりしてた」とマイナスなイメージが浮かぶ瞬間もあった。そんな不安を遮るように、高知県内に住む家族から届いた激励の声。力をもらって眠りに就くと、「朝起きたら吹っ切れてました」とこの日を迎えた。

 次回は2軍戦で2イニングに登板予定。未来のエース候補は経験を積み、着実にパワーを蓄えていく。(長谷川 凡記)

 ◇森木 大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日生まれ、高知県出身の18歳。高知中では軟式野球部に所属し3年春夏の全国大会で優勝。高知高では1年春の四国大会からベンチ入りし、1年夏から背番号1。甲子園出場なし。1メートル84、90キロ。右投げ右打ち。

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