スーパー1年生は愛知にもいた! 享栄・東松快征が京都国際に6回自責0の好投

[ 2022年3月9日 15:11 ]

練習試合   享栄3―2京都国際 ( 2022年3月9日    享栄高校瀬戸グラウンド )

<京都国際・享栄>4回から救援し6回1失点に抑えた享栄・東松快征
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 スーパー1年生は「BIG4」だけじゃない。享栄の147キロ左腕・東松快征が第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する京都国際との練習試合に4回から救援登板。ほぼフルメンバーの打線を相手に6回を6安打1失点(自責0)に封じ込め、この日最速145キロの直球を軸に8三振も奪った。

 「ピンチになると冷静さを欠いてしまうところがありますが、自分のボールを投げれば抑えられると信じて投げました。自信になりました」

 6回に初めて背負ったそのピンチでも、実に堂々としていた。連打と死球で絶体絶命の無死満塁とされたが、二飛で1死とすると、直球勝負で2者連続三振。選抜でも優勝候補に挙がる強豪を真っ向勝負でねじ伏せた。同じく選抜に出場する6日の山梨学院戦でも5回を自責0。実力校相手に計11イニングを投げ防御率0・00は驚異の数字だ。

 菊池雄星(マリナーズ)に憧れる期待のホープは「高卒でドラフト1位指名されることが目標」と言い切る。同じ1年生左腕の大阪桐蔭・前田悠伍が世代の筆頭格として注目を集める現状には「変化球の精度もフィールディングも彼の方が上。今後上達していけるように」と足元もしっかり見つめている。昨秋東海大会では大垣日大に2―3と惜敗し、選抜には出られないが「夏に必ず(甲子園に)出て、BIG4の野手3人(花巻東・佐々木麟太郎、広陵・真鍋慧、九州国際大付・佐倉侠史朗)から三振を取ってやろうと、その一心で今は頑張っています」と強烈な対抗心を隠さなかった。

 ◇東松 快征(とうまつ・かいせい)2005年(平17)4月29日生まれ、愛知県東海市出身の16歳。加木屋小1年から加木屋クラブで野球を始め、加木屋中では東海中央ボーイズに所属。享栄では1年秋からベンチ入り。1メートル77、83キロ。左投げ左打ち。

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2022年3月9日のニュース