今季限りで勇退のオリ・宮内オーナー 86歳「超最高齢」でも野球愛変わらず「もっと球場に行きたい」

[ 2022年1月22日 05:30 ]

オリックス・宮内オーナー
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 オリックス・宮内義彦オーナー(86)が21日に京セラドーム大阪で会見し、今季限りでの退任を発表した。阪急を買収した88年11月から33年にわたり重責を担い、穏やかな物腰ながら歯に衣(きぬ)着せぬ言い回しで叱咤(しった)激励。花道として96年以来のリーグ連覇&日本一を願った。後任にはオリックスグループの井上亮(まこと)社長兼グループ最高経営責任者(CEO=69)が就任する予定だ。

 名物オーナーが決断した。京セラドーム大阪の地下にある大会議室。集まった報道陣を前に宮内オーナーは25年ぶりに宙を舞った昨秋の胴上げを「一つの区切りだと思った」と振り返り、今季限りでの勇退を明かした。

 「気がつくと、オーナー会議で私が超最高齢。そろそろ…と、ここ数年考えていました。でも、最下位チームのオーナーが辞めるというのは、こんなに面白くないことはない。優勝ということであれば、あと1年というのは悪くない。個人的な願望として選手が“日本一になって、もう一回胴上げしてやろう”と思ってくれないかなと思ったわけです」

 リーグ連覇、そして今度こそ日本一へ――。独特でユニークな言い回しが特徴的な総帥らしく、柔和な表情で強い決意を表した。
 阪急を買収した88年11月に就任し、現12球団のオーナーでは最古参。33年にわたり、球団に愛情を注いできた。阪神・淡路大震災に見舞われた95年には「がんばろうKOBE」を合言葉に故仰木彬監督のもとでオリックスとして初優勝。翌年は連覇と日本一の栄冠を勝ち取った。看板選手だったイチローをメジャーへ送り出し、04年球界再編では近鉄を合併した。

 今年9月で87歳を迎える。「オーナーの肩書がなくなっても、手を引くことは全く考えてない。これから時間あるので、もっと球場に行きたい」。退任後についても「(オリックス球団が)消えてなくなるとは思っていませんし、次のオーナーにお願いしたいです」と継続保有を託した。

 就任1年目から優勝へ導いた中嶋監督は選手時代から知る間柄で、「プロフェッショナルな監督。指導者としてのベースを学んできた」と評価した。“ラストイヤー”の終幕として熱望したのは阪神との日本シリーズだ。「関西には2チームしかない。もう一つのチームにも頑張ってもらって、日本シリーズをやってもらいたいな、と。こういう大口をたたくオーナーです」。関西球団の頂上決戦は南海が阪神を破った64年の一度だけ。最高の花道を思い描いた。(湯澤 涼)

 ◇宮内 義彦(みやうち・よしひこ)1935年(昭10)9月13日生まれ、兵庫県出身の86歳。関学大卒。商社の日綿実業(現双日)を経てオリエント・リース(現オリックス)入社。80年12月に代表取締役社長兼グループ最高経営責任者(CEO)、00年4月に代表取締役会長兼CEO就任。14年6月からシニア・チェアマン。88年の阪急ブレーブス買収後にオーナー就任し、会長退任後もオーナーは続投。

 ▼広島・松田元(はじめ)オーナー ビックリした。終身でいらっしゃると思っていた。今年1年はやられるんだろうけど、リタイアされるのは残念に思う。

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