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広島ドラ6・末包 110キロの巨漢に似合う打撃に変ぼう 「長いスパンで打撃を」大阪ガスで転機迎える

[ 2022年1月22日 05:30 ]

打撃練習するドラフト6位・末包
Photo By スポニチ

【22年度球界新士録(7)】身長1メートル88、体重は大学4年で100キロに届いた。誰がどう見ても巨漢。その末包が、大学時代は打席に立つと幾分か小さく見えた。「試合に出るために単打を打てた方がいいと思った」。練習で誰より打球を飛ばしても実戦では軽打を優先した。体格に似合わず迫力がなかったのだ。

 当時の東洋大は部員約120人が在籍。上茶谷(DeNA)、甲斐野(ソフトバンク)、梅津(中日)、中川(オリックス)と、同学年から大卒でプロ4人を輩出した黄金世代だった。「プロに行く人は別次元だった。それ以外の余っているポジションを奪いにいくけど、打率が悪いから試合に出られない」。結局、東都大学リーグ通算で出場17試合、0本塁打。プロは、あまりに遠かった。

 大阪ガスに入社後、さらに体を大きくした。連日のウエートトレーニングで110キロまで増量。「目先の試合ではなく、大きい大会のために長いスパンで打撃をつくることができた」という環境も自身に合っていた。打撃面での課題だった確実性が高まると、実戦でも面白いように打球が外野フェンスを越えるようになった。強豪の4番に定着し、21年の社会人ベストナインにも選出された。今の打席での立ち姿には、大柄な体格にふさわしい風格が漂っている。

 「大学の同期生にプロに行く選手がいたから、プロまでの距離感を知ることができた。社会人になって、どんどんとその距離が縮まっていく感覚があった」。鍛えられた肉体は、プロ野球選手の中に交じっても十分に目立つだろう。大学時代はどこか縮こまっていた巨漢が、胸を張ってプロの打席に向かう。 (河合 洋介)

 ◇末包 昇大(すえかね・しょうた)1996年(平8)5月27日生まれ、香川県出身の25歳。高松商では甲子園出場なし。東洋大では3年春からリーグ戦出場。大阪ガスでは入社2年目の20年都市対抗で全国大会デビュー。21年の日本選手権では打率.450で2大会連続優勝に貢献。21年度の社会人ベストナイン(外野手)。1メートル88、110キロ。右投げ右打ち。

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