「打率だけでは意味ないぞ」 広島首脳陣が課した若手への宿題 小園らが積極性と出塁率の両立目指す

[ 2022年1月22日 07:40 ]

広島・小園
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 積極的と称えるべきか、早打ちと呼ぶべきか。昨季終盤に1、2番コンビを組んだ広島・宇草孔基外野手(24)や小園海斗内野手(21)ら多くの若ゴイは、初球から仕掛ける姿勢を特徴としている。監督らは、その代償でもある四球の少なさに目をつぶり、若さの象徴と言える勢いを大切にしてきた。ただし彼らが今後も上位打線を担うためには、別の一面も求められるようになるだろう。今季から1軍担当に昇格する東出野手総合コーチは小園に伝えた。「打率が残っても出塁率がよくないと意味ないぞ」。

 昨季の小園は打率・298に対して、出塁率・320と微増にとどまった。481打席で13四球。これは規定打席に到達したセ・リーグ32選手の中で最少だった。小園も「去年は打席の中で考える余裕がなく、ただがむしゃらに投手に対して向かって行く感じだった。出塁もできるようになれば変わってくると思う」と早打ちのイメージから脱却しようとしている。

 朝山打撃コーチも上位打線にはハツラツさだけではない一面を求めている。「1番・宇草、2番・小園だと早打ちの連続になる。もちろん仕掛けていく1、2番は好きなんだけど。去年は1、2番が2球で終わって(3番の)西川が振れないということもあったからね…」。今季は嫌らしさも体現できる選手が1、2番に座ることになるかもしれない。

 昨季のチーム打率・264はリーグ1位だった。ただし402四球は同5位と少なく、得点数はリーグ3位と打力を生かし切れなかった。一方で日本一となったヤクルトがリーグ1位の513四球を数えて得点数も同1位を誇ったのは、見本の一つとなるだろう。昨季は多くの若手が台頭した勉強の1年だった。貴重な経験を積んだからこそ、次のステージにつながる新たな扉が見えてきた。(記者コラム・河合 洋介)

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