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首相より難関?!プロ“一発合格”へ東大・松岡泰希捕手、京大・水口創太投手が始動

[ 2022年1月9日 05:30 ]

東大野手初のプロ入りを目指す松岡泰希
Photo By スポニチ

 東西の最難関大からプロへ――。2人のドラフト候補が8日、始動した。東京六大学野球リーグの東大は、東京都文京区の根津神社で必勝祈願。主将の松岡泰希捕手(3年)は48季連続のリーグ戦最下位から脱出を誓った。また、関西学生野球リーグの京大は最速152キロ右腕・水口(みなくち)創太投手(3年)が京都市内のグラウンドで始動。ともに今秋ドラフトでのプロ入りを目指し、22年のスタートを切った。

 《史上初野手指名へ》東大出身のプロ野球選手は過去6人。19人の首相を輩出した赤門から、より狭き門に挑む松岡泰は、まずは主将としての自覚をにじませた。

 「(プロには)いけたらいいなと思うけど、まずは目の前の試合を勝つことです」

 東大から野手でのドラフト指名となれば史上初の快挙となる。遠投は110メートルで、1・9秒ならプロでも一流と言われる二塁送球タイムは1・85秒。ブルペンで投げれば最速144キロをマークする強肩が最大の武器だ。

 憧れは巨人・小林。17年WBCで投手を巧みにリードした姿が印象的で「投手の心に寄り添うのは凄いなと思った」とする。最大の課題は本家同様に打撃で、昨秋のリーグ戦打率は・235。「技術的にも上げないといけないし、打率3割を目指したい」と掲げた。

 強肩に加えて、もう一つの武器は記憶力だ。東京都市大付時代、受験勉強と野球の両立は難しかったが「復習する時間はあまりないので、授業をちゃんと聞くようにしてました」と授業内容をその場でしっかり覚えることを中心に見事、東大に現役合格。打席に入る際も「データを頭に入れている」とその記憶力を生かしている。

 正月に家族で出掛けた東京都日野市の高幡不動尊への初詣では、おみくじで「初めてかもしれない」という大吉を引いた。昨季は春、秋それぞれ1勝。「最下位を脱出したい。ここから強い東大を目指していく」と98年春から続くリーグ最下位脱出とプロ入りを見据えた。(田中 健人)

 ◇松岡 泰希(まつおか・たいき)2000年(平12)4月20日生まれ、横浜市出身の21歳。市ケ尾小3年から野球を始め、6年から捕手に。東京都市大付では1年夏からベンチ入り。東大では3年春から正捕手。リーグ戦通算35試合に出場し、打率・221、0本塁打、7打点。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

 《史上最速152キロ右腕》“京大史上最速”といわれる右腕が始動した。京都市内の京大グラウンドで、キャッチボールなどで汗を流し、2つの大きな誓いを立てた。

 「リーグ優勝が目標です。プロ入りは小さい頃からの夢。注目されて、モチベーションにもなっています」

 昨秋のリーグ戦で初勝利を挙げ、最速152キロを計測し注目を集めた。チームは82年の関西学生野球連盟新リーグ設立以降、19年秋の4位が最高成績。プロ野球選手は元ロッテの田中英祐氏のみで、5人の首相、8人のノーベル賞を出した名門ではより困難な道だが「やるからにはそこを目指してやりたい。今のところ(ドラフト)何位でも行くつもりです」と覚悟を見せた。

 医学部人間健康科学科に在籍。理学療法士の資格取得を目指しており、11日からは京都市内の病院で1カ月強の実習が待っている。野球の練習は夕方までの実習が終わってから。その中でリーグ戦を戦い抜く“投げる体力”をつけるために「必要なことを見極めて、効率よく練習します」と意気込む。

 昨年11月に助監督から昇格した元ソフトバンクの近田怜王監督も「粗削りだが、伸びしろしかない。決め球が確立できれば、プロは近づく」と太鼓判を押す大器。東大・松岡泰らの存在も刺激に「勉強も野球もこの1年しっかりやって、結果がついてくるようにしたい」と夢を追いかける。(北野 将市)

 ◇水口 創太(みなくち・そうた)1999年(平11)8月9日生まれ、大津市出身の22歳。晴嵐小2年から晴嵐スポーツ少年団で野球を始め、北大路中では軟式野球部に所属。膳所では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。1年浪人後、京大では3年春からリーグ戦出場。1メートル94、98キロ。右投げ右打ち。

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