オリックス・吉田正 脱帽したヤクルトのMVPはあの選手「気になってしまった。それもあっての三振数」

[ 2022年1月9日 19:41 ]

オリックス・吉田正
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 昨年、オリックスの25年ぶりリーグ制覇に貢献した吉田正尚外野手(28)が、9日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。大激戦と言われたヤクルトとの日本シリーズを振り返った。

 右手首骨折のケガを押しながらもシリーズに出場。第1戦ではサヨナラ打を放つなど存在感を見せた吉田正だったが、チームは2勝4敗でヤクルトに敗れ、日本一を逃した。石橋貴明から「ヤクルトとの差は何だったんですか」と質問された吉田正は「打線の厚みもありましたし、投手陣。1戦目でサヨナラ勝ちして勢いに乗るはずが、(第2戦で完封した)高橋選手に完璧に抑えられて。あそこからやっぱり」と分岐点になった試合を挙げた。

 その上で、やられた選手には「同じ福井県出身の中村捕手」と明言。「すごいリードを、みんな言っていました」とオリックス選手全般の意見も披露し、「続けるところは続けて、エサまくところはまいてという。短期決戦で、僕も捕手と勝負してしまった。駆け引きがうまく、インコースの使い方だったり、ストレスまではいかないですが、気になってしまっていた。それもあっての三振数もありましたし、完全に抑え込まれたかなと思います」と、素直に中村の駆け引きに脱帽。シーズン中は110試合出場でわずかに26三振だった吉田正が、日本シリーズの6試合で6三振するなど手玉に取られたことを認めた。

 第6戦は、神戸まで出向き観戦していたという石橋は「やっぱり、中村捕手はMVPにふさわしい働きだった」と感心。吉田正は「しっかり野球を見ている方は、中村選手のリードは深いリードがたくさんあった気が(すると思う)。投手をいかすリードもそうです。インコースを投げ切った投手陣もすごいですが、(オリックス4番の)杉本選手にもインコースを使っていましたし、そこがうまかった」と、うなるしかなかった。

 第2戦以外は全て1点差という手に汗握る展開だった今回の日本シリーズ。「後からみんなに面白い日本シリーズで(と言われた)。僕らは緊張していたので、そんな気はないんですけど」と、激戦続きで心身ともに疲れたことを明かしていた。

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