ヤクルト・高橋、“涙の根性坂”が笑顔の原点 母校は龍谷大平安、原田監督の厳しい指導に感謝

[ 2021年11月12日 05:30 ]

セCSファイナル第2戦   ヤクルト5ー0巨人 ( 2021年11月11日    神宮 )

<ヤ・巨>ヤクルト先発の高橋は6回無失点の好投で白星を挙げる(撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 【Hero's File】原点を思い出した。10月24日の神宮。ヤクルトの高橋は、東京六大学野球に出場する教え子を見に来た、母校・龍谷大平安の原田英彦監督(61)と再会した。

 高校時代の名物練習の話題に花が咲いた。通称「根性坂」。200メートルの急勾配の坂道ダッシュを、冬の3カ月間ひたすら繰り返す。「最終日はみんな終わったら泣いてますよ」と原田監督。心技体を鍛えて2年春のセンバツで優勝し、プロ入りした高橋は「あの練習をしていて本当によかったです。プロの練習ももちろんきついですけれど、大丈夫です」と恩師に感謝した。

 高橋は再会の時、缶コーヒーを手に現れた。「気い利くやんかと思ったら、ブラックだった。“俺飲まへんの分かっているやろ”と言ったら“すいません、すぐ買い直してきます”と。もうかまへんと言って飲んだんですけれどね」と原田監督はうれしそうに笑った。(ヤクルト担当・青森 正宣)

続きを表示

2021年11月12日のニュース