オリ・杉本、吉田正が活躍　「恩師」河原井正雄氏も興奮　ロッテにも教え子多くて心境は複雑…

パCSファイナル第2戦   オリックス2ー0ロッテ （ 2021年11月11日    京セラD ）

青学大前監督の河原井正雄氏

　吉田正と杉本ら教え子の活躍に、京セラドームのネット裏で観戦した元青学大監督の河原井正雄氏（67、写真）も興奮しきりだった。6回に先制2ランを放った杉本と吉田正は生還すると、スタンドの恩師に向かってガッツポーズを繰り出した。

　「見たか！って感じだったな。でも裕太郎（杉本）は去年の夏から出始めたんだぞ。（お立ち台で）“いつも打たなくて怒られている”って言っていたけど、あいつの試合はそんなに見てない」と笑って否定し、「正尚（吉田正）も感心するわな。あんなに戦列から離れても関係ないもん。（骨折した右の）手首が痛いって言っていたよ」と明かした。

　席は吉田正が用意。ロッテにも井口監督や清水バッテリーコーチ、加藤ら、両軍に教え子が多数在籍している。加藤が3回に打席に入ると、あいさつされたそうで「2人ほど打てないから、“ボールの上を叩け”って合図したんだよ。そしたら合図は返ってきたけど、3球三振…」と苦笑いした。

　8回2死二塁では杉本が申告敬遠。「大学で打てなかった裕太郎が…。井口監督にあとで文句言わないとな。でも、それだけあいつに痛い目に遭っているんだろうな。ロッテにも勝ってほしいし…。だから複雑だよ」と本音を漏らした。