阪神ドラ5・岡留が仮契約 「2つの武器」青柳スライダーとキンブレル直球で巨人・坂本斬り誓う

[ 2021年11月12日 05:30 ]

仮契約を終え、「開幕一軍」の色紙を手にガッツポーズの岡留(球団提供)
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 阪神からドラフト5位指名を受けた亜大・岡留英貴投手(22)が11日、都内ホテルで交渉に臨み、契約金4000万円、年俸720万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。プロでの飛躍へ日米の2人の投手を参考にした「武器」を持っていることを明かした。

 まずは青柳スライダーだ。今季の最多勝、勝率第1位の2冠に輝いた先輩に弟子入りを志願。「同じドラフト5位で下からはい上がってきた選手だと思っている。プロの打者を抑えるためにどういう投球をしているのか聞いてみたい」。今夏に投球フォームを変更した際、参考にした動画でスライダーに心を奪われた。「握りより腕の振りだったり、そういうところです」。もともと得意球だったスライダーに、さらなる磨きをかけた。

 2つ目はキンブレル直球だ。「キンブレルのような、一級品のボールを投げたいなと思って。変化球よりは真っすぐを見ていた」。メジャーを代表するサイド右腕で最速160キロ超。抑えとして史上最年少で300セーブを達成した剛腕だ。投球フォームで試行錯誤を続けていた今夏、亜大・生田勉監督の助言でスリークオーターからサイドに変更。4年秋のリーグ戦では同投手をほうふつさせる剛球を投げ込むことで、憧れの世界への道を切り開いた。

 最速150キロを誇り、対戦したい相手に巨人・坂本を挙げた。もちろん、そこでモノをいうのが青柳スライダーとキンブレル直球だ。「伝統的な試合でもありますし、見ていて熱くなれる試合だと思うので、そういう試合でしっかり抑えていきたい」と意気込んだ。

 <岡留アラカルト>

 ☆生まれ&サイズ 1999(平11)年11月7日生まれ。沖縄県糸満市出身の22歳。1メートル80、87キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 兼城小1年から兼城パイレーツで野球を始める。兼城中では軟式野球部所属。沖縄尚学では2年秋からベンチ入りも甲子園出場なし。亜大では1年秋にリーグ戦デビューし中大2回戦で初登板初勝利。リーグ通算40試合6勝5敗、防御率2・91。

 ☆持ち球 直球、カーブ、スライダー、ツーシーム、カットボール。

 ☆愛称 「ドメ」。

 ☆38年ぶり 阪神が沖縄出身の投手を指名したのは83年興南・仲田幸司以来。

 ☆投球フォーム 自称「サイド気味」。

 ☆幼少期 憧れは松井秀喜。好きな選手は杉内俊哉。

 ☆対戦したい打者 巨人・坂本。

 ☆趣味 サウナ。

 ☆好きなもの 言葉は「チバリヨ」。好物はタコライス。

 ☆家族 両親、姉2人、妹。

 ▽クレイグ・キンブレル 2010年代のメジャーを代表する右投げのクローザー。スリークオーターからの最速163キロ直球と、140キロ前後のカーブが武器。10年ブレーブスでメジャーデビュー。11年から4年連続40セーブ以上&タイトル。レッドソックス時代の18年、史上最年少29歳11カ月で通算300セーブ達成。今季7月末にカブスからトレードでホワイトソックス移籍。通算35勝29敗372セーブ。投球前に上体を倒してコースを見定めるような「キンブレル・ポーズ」も人気。

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